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プロのランニングコーチでもあるY・Iさん(34歳)は、年間多数のレースに出場していますが、ハーフマラソンや10km種目をトレーニングの一環として出場している場合も多いと言います。
「10kmやハーフのレースは、普段の練習以上に追い込めて、なおかつ疲労もフルより残りにくいのでトレーニングに最高です」と言うランニングコーチのY・Iさん。
年間25~30回出場しているレースのうち、20大会前後がハーフマラソン以下の距離で、そのときの課題に応じてスピードやスタミナを鍛えていると言います。
こうしたレースの中で、特に重視しているのが、本命のフルマラソンの約1カ月前に予行演習としてハーフマラソンを走ること。
たとえば2015年には、2月22日の東京マラソンに向けて、1月18日に千葉マリンマラソン(ハーフ)に出場しています。
このときは、さらに千葉マリンの1週間前に、あえて大船渡新春四大マラソン(16km)という大会に出場し、疲労をためたうえで出場。
思惑どおりスタートから脚が重く、マラソンの後半を想定したいい練習になったと言います。
その結果、本命の東京マラソンでは自己ベストが出せたそう。
父親(70歳)と小学生のお子さんと、親子三代でレースに出ているというK・Tさん(38歳)も、トレーニングとしてレースに多数出場していると言います。
「平日は仕事が忙しくてなかなか追い込む練習ができないので、レースで競り合うのはいい練習になります」
なかでも、ハーフマラソンはお勧めと言います。
「フルマラソンより速いスピードで走れるし、ウォーミングアップとクーリングダウンを加えれば、1日30km以上になって走り込みにもなるのでお得だと感じます」
K・Tさんはさらに坂の多い大会の効果も実感しているそう。
「坂だらけの大会は苦しみますが、上りは頑張れば頑張るだけトレーニングになるんだ!と思って走ります」
前出のY・Iコーチも「アップダウンのあるレースは、上りでお尻、下りで前ももといった筋肉へ刺激が入ります」と坂の多いレースの効果を指摘しています。
「記録が出にくい」と敬遠しがちな坂だらけの大会は、ランナーにとって最高のトレーニングの場といえるかもしれません。
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