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自衛官で日ごろから訓練で身体を鍛えている夫。かたや、大の運動音痴の自分。
そんなM・Tさん(69歳・女性)は、夫とともに、全国47都道府県の大会走破を達成しました。
テレビでみたホノルルマラソンに憧れ走り始めたのは94年。
わずか3ヵ月のトレーニングでホノルルにエントリーしたM・Tさんに、夫が付き添う形で一緒に出場したのが初マラソンでした。
5時間53分と時間はかかってしまったけれど、歩かず走り切れたことで自信をもつことができたと言います。
ホノルル以降、夫婦で年に10大会前後のレース参加を続けてきた矢先、2011年東日本大震災が起きます。
「今、走れていることは当たり前ではないんだ。そんな思いが強くなり、走れるうちに全国の大会に出ることを夫婦の目標としました」
全国走破には何年もかかるので、健康でいることが第一。
そこで、車や自転車を処分し、買い物は夫婦そろって走っていくようにしました。
「それまで使っていた便利な近所のスーパーではなく、数キロ離れたところにある直売所をいくつも回り、安全でおいしい野菜を買い求めるようになったのです」
そして、ジムで筋トレやストレッチも週4、5回行うようにもなったと言います。
こうして2018年10月の筑後川マラソン(福岡・ハーフ)を完走したことで、ついに夫婦での「47都道府県大会」走破を達成。
「これは私たちが健康に過ごせた証だと思っています」
現在はウルトラマラソンにも出場するようになったM・Tさん。
初めて出場した野辺山100kmでは「俺が一緒に走ってサポートしてやるよ」と言ってくれた夫が40km過ぎに調子が悪くなり、何度も立ち止まるように。
「サポートするって言ったでしょう」「しょうがないだろう」と夫婦で大ゲンカになってしまい、50kmの関門で制限時間を迎えてしまったそう。
ウルトラの初完走は富士五湖100km。
全身がパンパンにむくんで、手がうまく握れないほど「限界の限界」まで追い込んでのゴールでした。
「健康とはまた別の、生きる喜びを感じることができました」
これで夫婦そろってウルトラのとりこになったと言います。
一緒に出場しても、フルマラソンまでの距離の場合は、夫婦それぞれのペースで走るけれど、ウルトラマラソンは一緒に走るのが恒例。
「私は50km、夫は70kmくらいで壁がきます。何を話すわけではないけれど、それぞれの苦しい場面で、近くを走っているだけで精神的な支えになるのを感じています」
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