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2019年3月の板橋Cityマラソンでフルマラソン500回目の完走を果たしたというS・Oさん(44歳・男性)。
子どもの頃は長距離走が大嫌いで、小学校のマラソン大会をずる休みしたこともあったそう。
中学から大学まで陸上の100mを走っていた生粋の短距離ランナー。
それが年間40大会もマラソンに出るようになったのは・・・
S・Oさんの初マラソンは、大学一年のときの河口湖マラソン。
陸上同好会のメンバー全員で出場する年間行事になっていて、短距離ランナーながら、嫌々出場。
ハーフを過ぎてからは脚を引きずりながら何度も歩き、ゴール直後は二度と走らないと思ったそう。
「ところが不思議なもので、苦しい思い出は日がたつにつれて消えていき、後に残るのは強烈な達成感でした」
大学卒業後、マラソン好きの友人ができたこともあり、社会人1年目は5大会、2年後には10大会、さらに4年後には20大会を超えるようになっていたといいます。
「大会の魅力は、なんといっても応援です」
日常生活で「頑張れ」と言われることはほとんどないけれど、大会を走ると見知らぬ人が一生懸命「頑張れ」と叫んでくれる。
しかも地域や大会によって、その応援に特徴があっておもしろい。
そんな応援を記録に残しておきたいと、カメラ(いまはスマホ)を持って走るようになりました。
「写真撮らせてください」と、応援してくれる人たちと話をするきっかけにもなるそう。
高校生たちの迫力の大歓声が感動的なおきなわマラソン、私設エイドに足湯まで登場するいぶすき菜の花マラソン、宮崎学園高校合唱部の皆さんが美声で応援してくれる青島太平洋マラソン・・・。
思い出の写真は30万枚にも及びました。
S・Oさんにとってフルマラソンは、達成感があり、なおかつ2日連戦もできる「ちょうどよい距離」。
週末にフルマラソンを走ったほうが体調もよくなり、月曜日の仕事もはかどるそう。
「土日連戦のときは、2日目の前半20kmは疲労で身体が重いけれど、走っているうちに軽くなってきます」
これまで完走したフルマラソン500回の中に記録を狙って走ったレースもあったけれど、その一方で今でも自分は短距離ランナーという意識があると言います。
「100mは記録を狙う競技だけど、フルマラソンは違う。制限時間いっぱいまで使って楽しむもの。それが私にとってのレースです」
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