![]() |
30km走を行う目的のひとつ「脂質代謝促進」のトレーニングとして、今回は「うどんを食べた1時間後に行うビルドアップ走」を紹介します。
これはランナーでもある研究者が、多忙で月間走行距離が100kmを割ってしまったときでも、走力のキープに役立ったという裏技的なトレーニングで、炭水化物(糖質)を摂取することで分泌されるインスリンというホルモンを利用しています。
インスリンには脂肪の燃焼を抑制する作用があります。インスリンが分泌された状態で走ると身体は積極的に糖を使うようになります。
そうすることで走行距離が30kmに満たなくても、筋グリコーゲンが減るという、低エネルギー状態をつくり出し、フルマラソンのレース後半のようなランニングを経験することができるのです。
このときのお勧めは「90分のビルドアップ走」です。
はじめからペースアップが難しい場合は、ジョグで入り、徐々にレースペースまでビルドアップしていきましょう。
注意点としては、低エネルギー状態により集中力が落ち、フォームの崩れや故障を引き起こす可能性もあるため、フォームへの意識を大切にすること。
また、食後すぐには走らず、1時間は後にして、インスリンをしっかりと分泌させるようにする点です。
なお、もし前日も走る時間があるならば、90分以上のジョグをしておくと、グリコーゲンをあらかじめ減らしておくことになるため、翌日このトレーニングを行うと、さらに効果が上がります。
※月刊ランナーズより抜粋
※こちらから記事検索ができます。
ランナーズ9月号 7月22日発売!
短期連載「100日間でサブフォー達成!」
8月1日から100日後は11月9日――全国各地で秋のフルマラソンが開催されます。いま、サブフォーを目指して準備を始めるには絶好のタイミング。本企画では、ランナーズでお馴染みの猪瀬祐輔コーチ監修のもと、「サブフォー達成を目指す100日トレーニングプログラム」を紹介します。100日後、笑顔でゴールを駆け抜けませんか?
偉業! 昨年度の達成者は80人
60代サブスリーを諦めない
2024年度全日本マラソンランキングでサブスリーランナーは過去最多の1万2339人、その中で60代は男女合わせてわずか80人。
偉業を成し遂げたランナーが語る「60代サブスリー達成の秘訣」「若者へのアドバイス」とは? 60代サブスリーを目指す人はもちろん、年齢を重ねても速くなりたい全てのランナー必読の内容です。
「苦しみの先にある栄光」
6月29日に第40回サロマ湖100kmウルトラマラソンが開催され、昨年に続き30℃を超える過酷な条件の中、1,952人が完走(完走率58.4%)。フィニッシュ時のランナーの表情やコメントは、ほぼ全員が充実感にあふれていました。
40年間で37回連続完走(コロナ禍で3回中止)の越智利国さんの手記、古くから大会運営に携わる2人の町長が振り返るサロマの40年を、ランナーの表情と共にお届けします。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。