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もしあなたが、習慣的にランニングを今後も続けていくとしたら、5年後、10年後、20年後…どうなっていくでしょうか?
前回に引き続き、近年発表された研究論文を手掛かりにご案内します。
筋肉や神経などを動かすエネルギーはATP(アデノシン三リン酸)が利用されます。ATPを算出するのは細胞内にあるミトコンドリアという器官です。
身体を動かすことは「エネルギーが必要である」ことを身体(ミトコンドリア)に伝えるサインでもあり、ミトコンドリアはそれを受け取ると数が増えて大きくなります。
ミトコンドリアが増えると代謝が活発になり、全身の機能も向上します。肌つやもよくなり、表情も若々しくなり、ハツラツとしてきます。つまり生命力が増していくというわけです。
年齢ごとの最大酸素摂取量と最大脂肪参加量(脂肪燃焼力)との相関を測定してみると、両者とも20代から下降し、40~50代での個人差が大きくなるという似たような曲線を示します。ミトコンドリアは42歳ころから急激に低下するという報告もあるので、それも無関係ではないと思われます。
ところで、ミトコンドリアを増やす方法として、以下のようなことが挙げられています。
・最大心拍数の60%程度の有酸素運動(フルマラソンのペースは最大心拍数の70~80%)
・背筋を伸ばした姿勢を維持(ミトコンドリアは広背筋、大腿四頭筋に多い)
・寒さを感じる(体温を上げるためのエネルギーが必要)
・空腹を感じる(低エネルギー状態)
・心のエネルギーを枯渇させる(つまり好奇心をもつこと)
こうしてみると、目標をもって生活を律し、戸外で長時間走り、しっかりお腹を空かせたら、消費した分だけ大いに食べて飲む。
多くのランナーが日々実践しているライフスタイルそのものが、ミトコンドリアを増やすことに貢献し、結果として若さを維持していることが分かると思います。
※月刊ランナーズより抜粋
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