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母は元世界女王、娘は五輪4大会出場! マッコルガンの「速くなる習慣」
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「Tokyo:Speed:Race」はハーフマラソンリレーに参加(写真提供/アシックス) |
ランナーズ7月号では「マラソン1歳刻みランキング」を発表。そこでは年齢別1位のランナーの「速くなる習慣」を紹介しています。
2012年ロンドンから24年パリまで4大会連続でオリンピックに出場し、4月27日にロンドンマラソンで初マラソンに挑戦して2時間24分25秒で完走したエイリッシュ・マッコルガン選手(イギリス)が来日した際、ランナーズ編集部のインタビューにも応じ、ランナーとして心がけていることやトレーニングについて答えてくれました。
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――お母さんがトップアスリートでしたが(※リズ・マッコルガン=1万mで1988年ソウルオリンピック銀メダル、91年東京世界陸上金メダル)、あなたにとってランニングとはどんな存在ですか?
父も1991年の東京世界選手権に出場したランナーでしたし、私と家族にとって特別なものです。幼い頃からずっと続けていて、新鮮な空気の中で走ると頭がスッキリして、その日の考えを整理することができます。もちろん、健康を維持する手段にもなりますが、私がランニングから最も恩恵を受けるのは心です。
――いつから走っているのですか?
11歳か12歳の頃に始めました。地元のクラブに入り、16~17歳頃まではやり投げ、走り高跳び、ハードル、短距離走など、あらゆる種目をやりました。その中でもトラックの1500mや3000mといった長距離走が好きでしたが、それらを専門にしたのは18歳になってからでした。
――プロランナーになろうと決めたのは?
ランニングは得意でしたが、仕事ではなくただの趣味でした。でも、20~21歳の時にパフォーマンスが大きな飛躍を遂げ、ランニングが仕事になったのです。信じられない思いでした。21歳で初めてイギリス代表となり、「もしかしたらオリンピックに出られるかもしれない」と思いました。その1年後、ロンドンオリンピックに出場した時は夢のようでした。
――速くなるために意識していることや習慣を教えてください。
週2回、非常にハードなインターバルセッションがあります。これは走力を向上させるためには欠かせません。初マラソンに向けては1km×15本をやりました。そして、継続することが大切です。毎日トレーニングを終わらせたら次の日にはボックスにチェックを入れ、そうやって毎日の練習を着実に続けることが大きな成果を生みます。
走行距離は正確には分かりませんが、週80マイル(約128km)くらいです。ロング走は最長21マイル(約33.6km)で、週に2~3回は夕方にマシンを使ったクロストレーニングもします。週4日は1日に2回走り、休みは1日です。
――ロンドンマラソンは2時間24分25秒で8位でした。
初マラソンとしては良い結果でした。母のベスト記録が2時間26分52秒だったので、それを上回りましたし、スコットランド記録も更新できました。当日は気温が20℃ととても暑く、厳しいコンディションでしたが、良い経験になりました。マラソンは私に一番向いている種目だと思います。次は2時間20分台、もしくは20分を切って、母が優勝している東京、ニューヨーク、ロンドンなどのメジャーマラソンで表彰台に立ちたいですね。
――あなたの強みは何だと思いますか?
私は生まれつき持久力がとても強いと思います。速いペースを維持できて、1万mは30分フラットで走れます。弱点は間違いなくスピードですね。
――9月には東京で世界陸上が開催されます。
母国の選考基準を30秒か20秒ほどで逃したので、マラソンには出場できません。1万mの出場資格はあるので、選択肢の一つとしてしばらくは5kmと10km、ハーフマラソンに集中し、状態を確認しようと思います。
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▽エイリッシュ・マッコルガン(Eilish McColgan)
1990年11月25日生まれ、34歳。イギリス(スコットランド)の長距離ランナーで、オリンピックは2012年からトラック種目で4大会連続出場。自己ベストは5000m14分28秒55、1万m30分0秒86、ハーフ1時間5分43秒、マラソン2時間24分25秒。
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