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実業団ランナーに先着!ハーフマラソン62分台の国立大出身・ランニングアプリ開発者が語る「トレーニングへの向き合い方」

2025年2月07日

(2025大阪ハーフマラソンを走る福田さん・写真中央の紫色のユニフォーム)

(2025大阪ハーフマラソンを走る福田さん・写真中央の紫色のユニフォーム)


今年1月12日の東京ニューイヤーハーフマラソン2025で実業団ランナーにも先着し、62分58秒の自己ベストをマークした福田裕大さん(28歳)。2週間後の2025大阪ハーフマラソンでも実業団選手と同じ集団でレースを進め、63分47秒でフィニッシュしました。

福田さんは石川県出身で小学校から陸上長距離を始め、星稜高校を卒業後に金沢大学に進学。高校2年時に陸上競技から離れるものの、大学3年時に競技に復帰。大学時代は北信越学連選抜で、出雲駅伝や全日本大学駅伝に出場しました。卒業後は起業してアプリ開発を始めとするITエンジニアとして働く傍ら、市民ランナーとして活動しています。

今回は福田さんの「トレーニングへの向き合い方」についてインタビューしました。


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――普段の練習の時間帯と業務について教えていただけますか。

普段の練習は、早朝6時頃にキロ5分30秒~4分30秒のペースで、60~90分(12~16km)程度走ることを基本としています。夕方にも時間が許せば走るようにしていますが、業務の状況を考慮して、時間と気持ちに余裕があるときに取り入れています。
日中は業務や予定が頻繁に入りやすいため、朝のうちに最低限のノルマを達成することで、精神的な負担が軽くなるように思います。
特に冬場の繁忙期には、1日12時間以上稼働することも珍しくはなく、走る時間以外のほぼすべてを業務に費やしています。現在は主にソフトウェア開発の請負業務を中心に取り組んでいますが、空き時間にはランニングに関する自社アプリの開発や、公式ブログへの投稿も行い、それらも業務の一環として捉えています。

――月間の練習量についてはどの程度でしょうか。

昨年の秋までは、月間走行距離は350~400kmほどでしたが、現在は700~750kmまで増やしています。理由として、昨年の7月に出場したゴールドコーストマラソンで自己ベストを更新したものの(2時間15分57秒)、このままの練習量ではさらなる向上が難しいと感じたからです。
走行距離を増やした結果、レース中盤以降、キツくなってからのペースの落ち幅が小さくなりました。実際に、昨年12月のホノルルマラソンでは厳しい暑さとコースコンディションの中でも、2時間18分21秒の6位でフィニッシュすることができ、手応えを感じられました。

――練習内容について教えていただけますか。

ジョギング以外にはインターバルやペース走といった高強度のトレーニングを週2回取り入れています。ペース走はトラックで行い、高めの強度になることが多いです。一方で、ロードでの距離走はそれほど頻繁には実施せず、フルマラソンのレースを長距離走として活用しています。
現在は、最も得意とするハーフマラソンに重点を置いたトレーニングを行っているため、一定の距離を踏みつつも、スピードも重視しており、速度を出せるトラックでのペース走を積極的に取り入れています。
トラックでのペース走やビルドアップ走では、16000m(キロ3分20秒~3分00秒前後)を体調に応じたペースで走ることが多いです。
ロードでの距離走は、フルマラソンのレース自体がそれに当たるため、練習ではあまり実施していません。
可能な限り毎日2部練を行うようにはしていますが、業務が忙しい日は無理をせず朝の一度のみになることもあります。

――1000mや2000mのインターバル走を好んで実施されているようですが、意識しているポイントについて教えてください。

2000mのインターバル走を好む理由は、短すぎず長すぎず、高強度を維持するのに適した距離だからです。練習は単独ですることが多く、その分負荷のかけ方を工夫し、より楽しく、より効果的なトレーニングとなるようにしています。
他のランナーの方と比べて特徴的な点は、本数の一番最後にタイム設定のピークを持ってくるのではなく、7~8割の地点でピークを迎えるように設定しているところだと思います。
例えば、1000m×10本のインターバルでは、5本(3分00秒~2分55秒)+3本(2分50秒~55秒)+2本(3分00秒~2分55秒)といった感じで、中盤の6~8本目に最大強度がくるよう設定にしています。それぞれの本数の中でも、途中少しだけ上げてみたり、強弱をつけたりすることもあります。
これにより、レース中盤以降の厳しい局面で粘る場面のシミュレーションができ、体力的・精神的なトレーニングとしても有効だと感じています。また単調なペース設定の時よりも、面白みが増し、楽しみながら走れているように思います。

――マラソンやハーフマラソンでベストタイムを更新し続けている要因はなんでしょうか。また今後の目標も教えてください。

何よりも「走ることの全てを楽しんでいるから」だと思います。走ること自体の楽しさはもちろんですが、それに付随する食事や旅行、人との出会いなど、すべての要素を楽しむことがモチベーションにつながっています。
今後の目標は、世界の7大メジャーマラソンをすべて走破すること。世界中のレースにチャレンジしながら走ることの魅力を存分に味わい、さらなる高みを目指していきたいと思います。



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