みんなどうしてる？　夏のトレーニング 01 暑い日もしっかり走ってますか？

「例年、夏でもしっかり走っていますか？」という質問に、「しっかり走っている」「練習量は減ってしまうが走るようにしている」を合わせて84％の人が、夏でも走り続けていることが分かりました。
そもそもこういった調査に協力してくれる方は、積極的に走っている人が多くなると思われるので、実際にはもう少し低い％になるのかもしれませんが、ランナーの多くが夏にも意識して走ろうとしていることが分かります。

その体験談やエピソードを見ると、夏走る続けることで、秋冬に大飛躍した経験や、逆に夏走らずに失敗したというエピソードが数多くありました。夏の間走らず手痛い失敗をした人たちの体験談からは、一度落ちてしまった体力（走力）を戻すのは容易ではなく、思いのほか時間がかかることもわかります。

★過去を振り返ると、暑い時期に走れば走るほど、涼しくなったときにタイムが伸びたので、そのことを思い出しながら暑い時期こそ成長のチャンスと自分に言いきかせて走っている。
（netbuさん　男性）

★夏にサボってしまうと、レースシーズンを迎えてもなかなかアクセルがかからなくなる。
（AfterYouさん　男性）

★去年の夏は走るのをやめておこうかと思っていたのですが、９月の大会に招待されたので、ガマンして練習しました！　おかげで秋から春の大会で自己ベストを大幅更新！（じゅ　女性　35歳）

★夏に、走行距離は落としたが、スピード練習やりまくった結果、10月のレースで好成績が出せました。（しげ 男性 43歳）

★昨年の夏、家族が入院したり、仕事が忙しかったりといろいろ事情が重なって、6月から8月まで完全休養、まるっと3カ月走りませんでした。すると、取り返しがつかないくらい太ったうえ、走力はがた落ち。その後、焦って走り始めては故障の繰り返し……。結局、元に戻すのに半年以上かかってしまいました。今年は絶対夏も走ります！（ケロリン・女性・56歳）

★2013年の夏。「暑いのやだなー」とサボり気味だった結果、北海道マラソンで大失速。あまりの不甲斐なさと悔しさでやる気に火がつきました。それ以来、夏でも走ります！（リュウ　男性　42歳）

★（夏の間は休んで）10月初めのハーフレースに向けて9月からランニングを再開したが、15km過ぎから歩いてしまい、ビギナー時代を下回るタイムになってしまった。（coco1e3　男性　49歳）

夏のトレーニングがイヤになってしまうひとつの原因として、暑さのため、それまで走っていたペースで走れなくなってしまうことがあるようです。しかし、暑いときにペースが落ちてしまうのはだれでも当たり前。
夏のトレーニングで成功した人たちの共通点は、ペースなど負荷は落として、身体の負担を減らしてでも走り続けること。決して無理なトレーニングをしないことがコツのようです。

★夏にスピード練習を始めた年、自分の中ではいつも理想通りに行かなくて（ダメダメだったけど、秋以降の大会で自己ベストを更新しまくった。特にフルマラソンは自己ベストを21分も更新（3時間38分→3時間17分）。この経験があって、夏の練習はすごい成果になって返ってくることが分かったので、今年も頑張れます！（ちさいずみ　　女性 44歳）

★夏のトレーニングは、だいたい冬よりも1kmあたり30秒ほど遅いペースを目安にしています。無理はしない。（ナミエパパ　男性 36歳）

★暑いのは苦手なので、スピード走はインターバルの時短メニューにするとともに、10kmくらいのペース走はペース設定を春までより落としたうえ、それがダメなときも、やめるのではなく、さらに設定を落として気楽に走るようにしていました。
長距離走も、距離を決めるのではなくて時間を定めて、無理せず走りました。9月までは走力の上がりを全く感じず不安にかられましたが、10月中旬以降に飛躍的に伸びました。（はらっち 男性 44歳）

★暑い中での練習は、どんなに頑張ってもペースは上がらない。しかし、それでも続けると「涼しくなったなあ」と感じた季節の変わり目のある日、楽にペースを上げられることに気付く。この時、夏に頑張った効果を実感できます。（乙華麗 男性 49歳）



夏のランニングは秋冬の飛躍に効く！　とはいえ、暑いと出てくるサボリ心をどう撃退する？　次回は、ランナーがやっているモチベーションアップ法をご紹介します。

• 01　暑い夏もしっかり走ってますか？
• < 02　暑い夏も「やる気」に火をつける工夫
• < 03　暑い日のトレーニングの工夫