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学RUN-U25応援企画若者の走るキモチ③
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学RUNの主役、25歳以下の若者たちの本音に迫るシリーズ「若者の走るキモチ」。3回目となる今回は、在籍する大学の枠を超えて様々なスポーツを楽しみ、同世代の仲間に魅力を伝えている「NCA TOKYO」です。たくさんの人がランニング好きになるために彼らが掲げる合言葉「HOP STEP RUNNING!」に込めた思いを聞きました。
- NCA TOKYO とは
- 大学生、22歳以下を中心に都内で活動するスポーツコミュニティ。
“スポーツをもっと身近にかっこよく”を理念に掲げ、ランニングをはじめ様々なスポーツを仲間と楽しんでいる。
HOP STEP RUNNING!
スポーツ=部活(キツイ、ガチ)、この年で初心者なんて恥ずかしい、東京は運動ができる場所が少ない-。
大学生が抱く、そんなネガティブなスポーツ観を打破したいと立ち上がったNCA TOKYO。共感した者が自由に集まって一緒に体を動かし、参加してみて「スポーツのマイナスイメージを払拭して、スポーツを大学生の日常にする」というミッションに賛同したら「アンバサダー」という立場となって、同世代にスポーツの魅力を広げる活動を展開しています。
取材したのは平日の夜に開催しているランニングイベント。この日は日比谷のランニングステーションと東京タワーの間を回り道しながら往復する、およそ10kmをラン。アンバサダー6人と一般参加者7人が、ゆったり会話できるペースで走りました。
初参加のメンバーと「はじめまして」の言葉を交わし、軽くストレッチしたらスタートです。走りながら、より深く自己紹介。息を弾ませながらだと気恥ずかしさも軽減されるのか、自然体の会話がそこかしこで生まれます。
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HOPで「ハードルを下げる」
ランニングは、ヨガ、フットサル、バスケットボールなどと並んでNCA TOKYOが定期的に開催する人気イベント。しかし驚いたことに、この日参加したアンバサダーのほとんどが、活動を始める前は走ることにネガティブなイメージを抱いていました。
「ランニングは、テニスの補強のため嫌々やるトレーニングでしたから、めちゃめちゃ負のイメージしかなかった」(菊池康介さん・神田外語大学2年)
「サッカーとかバスケとか球技はやっていたけど走るのは苦手で持久走とか大嫌いでした」(寺崎希海さん・慶応大学2年)
「一度引退して再び走り始めたころ、選手時代の癖で頑張らなきゃって自分を追い詰めてたら、全然楽しくなくって」(西川咲希さん・20歳・陸上競技経験者)。
かつて目の前に立ちはだかっていたランニングへのハードル(=マイナス思考)について、楽しそう走りながら答えてくれた彼らは、好きになってもらうための第1段階のHOPとして「ハードルを下げる」ことを大事にしています。
それは「仲間と一緒に走る」こと。あれだけ嫌だったランニングなのに、NCA TOKYOに集った仲間と一緒に話しながら走っていると、時を忘れあっという間に長い距離を駆け抜けている。そんな経験をしてもらうことで「走るって楽しいかも」と、今までと違う自分に気づくことができるのです。
仲間と走ると輪ができる。輪ができると楽しくなる。
ランニングを好きになるきっかけを掴んだら、第2段階「STEP」は「新しい自分を知るチャンスをつくる」。走れば走るほど、走る仲間が増えれば増えるほど、新しい自分を知り、走る楽しさは増していきます。
持久走が大嫌いだったはずの寺崎さんは「大学生は楽しいことがいっぱいあるけど、走るのが一番楽しい。飲み会に行くより、みんなと走ってパフェを食べる方が好き」。
頑張らなくていいランニングの素晴らしさを知った西川さんは「壁を破るには、とにかく楽しい仲間とのランをやりまくることです!」。
スポーツ=競い合わなければならない、走る=キツイ、という先入観が消え、走ることの楽しさを分かち合う仲間の存在がどんどん大きくなっていったそう。
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走る楽しさを同世代の仲間に伝えたい
「自分自身が健康になることもいいけど、周りの人たちと繋がりが生まれることが一番良かった」と話すのは、アンバサダーの1人、安部陽乃さん(青山学院大学4年)。長い距離を走ったことがなかった彼女が走る魅力に目覚めたのは、あるランニング系のインフルエンサーに憧れたから。今度は自分が、この楽しさを同世代の仲間に伝えたいと目を輝かせます。
オレンジ色に輝く東京タワーを背に、日比谷のランニングステーションに戻るころには、アンバサダーと一般参加者の区別がつかないほど自然な一体感が生まれていました。半分は初対面のメンバーだったはずなのに。そして、わずか1時間に満たない体験の共有だったのに。
「私がそうだったように私の影響でランニングを始める人がもっともっと増えるのが目標。今、そういう活動ができていることが嬉しい」(安部さん)。
「HOP STEP RUNNING!」合言葉通り活き活きと走り続ける彼らの目には、同世代の仲間たちが同じようにランニングを好きになって、若者たちのランニングコミュニティが無限に広がっていく未来が見えているようです。
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学RUNもアンバサダーを募集します!
25歳以下の走る仲間を応援する企画「学RUN」も、イベントやSNSでランニングの魅力を発信する「学RUNアンバサダー」のオーディションを開催します。選ばれたアンバサダーには、走る楽しさを伝えるランニングパフォーマーチーム「Team R2メンバー」の新メンバーとして活躍してもらいます。
「学RUNアンバサダー」の役割や人数、オーディションの詳しい応募方法は近日公開予定。25歳以下のランナーの皆さんの応募をお待ちしています。