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学RUN-U25応援企画

「ランナーは40代以上が多い」は事実! でも… 若者だって、走る!―早稲田ホノルルマラソン完走会―

2025年4月28日


まだ見ぬ都内のスポットを走って巡る “仲間との遊び” がランニング!

イマドキの若者は、走ることを通してどんなことを考えているのでしょう?
それを探るべく、充実したキャンパスライフを送る早稲田ホノルル完走会のメンバー4人による座談会を実施しました。
走ることを通じて仲間と触れ合い、自己実現する若者たちの様子がうかがえた、座談会の様子をお届けします。

取材・文/若林有美

「早稲田ホノルルマラソン完走会」とは?

早稲田大学を中心としたランニングサークル。週2回、皇居や代々木公園でランニングを行い、初心者から競技者まで幅広く在籍。4年時の卒業旅行でホノルルマラソンに出場するのが伝統となっている。
サークルOGに25年大阪国際女子マラソン2位(日本人トップ)となった小林香菜選手(大塚製薬)。



――ランニングを始めたキッカケを教えてください

花房 同世代はアイドルや韓国ドラマが好きだけど、私はあまりハマれなくて。身体も動かしたかったので、ランニングを選びました。ラクロスやテニスをやっている友だちもいたんですけど、道具や相手が必要なスポーツはハードルが高いなと感じて……。シューズとウエアがあればどこでもできるのがいいなと思って始めました。

小笠原 忍耐力を養いたかったのがキッカケです。僕は司法試験を目指していて、ランニングがそれに役立つのではないかと。最初は5kmの皇居ランも苦しかったのですが、続けているうちに走れる距離が延びていき、昨年はフルマラソンを完走することができました。試験の勉強をしていると、「本当に受かるのかな」と思う時もあるのですが、ランニングのようにあきらめず最後までやっていきたいと思います。

――日頃どのようにランニングを楽しんでいますか?

花房 週2回のサークル活動では、1周5kmの皇居を2周します。はじめの1周はキロ6分半から7分くらいでみんなと楽しく走って、2周目は自分のペースで。ランニングを始めた頃は、「私でも5km走れるんだ」と感動しました。慣れてくると走った距離をスマホのアプリで見て「今日何kmになってる!」とうれしくなりましたね。10km走れるようになると「私もちょっとはランニングしてるって言えるな」と自信がつきました。

 僕はサークルに入ってから友だちと遊ぶ時、ランニングで企画を立てるようになりました。例えば、中央線沿いをひたすら走ったり、都内でまだ行ったことのないスポットへ走って行ったり。この前は小笠原と他2人のメンバーで東京から宇都宮までの約100kmを走りました。僕は50km走ったところで脚が痛くなって断念してしまったんですけど(笑)。途中の古河(茨城県)でメンバーと宿泊もして、いい思い出になりました。

小笠原 今後のサークル活動は、4月に花見も兼ねてハーフマラソンに出る予定です。桜を見ながらみんなで走りたいねと話していて。大会名に桜がついている『あだち五色桜マラソン』にエントリーしました。

――これまで大会を走ってみていかがでしたか?

 昨年の北海道マラソンではサークルの臙脂色のTシャツを着て走りました。レース中、大学の卒業生やサークルのOBが声をかけてくれ、つながりを感じられたのがうれしかったですね。

横澤 僕は3回フルに出ていますが、大会の魅力にとりつかれています。これまで富士山、湘南国際、北海道を完走しました。将来的に47都道府県全ての大会に参加してみたいし、その土地の旅行もしたい。卒業してからも、日本中のマラソンを巡れたらと思います。

花房 私はフル未経験なのですが、今年の富士山マラソンは絶対に申し込もうと思っています。昨年はアルバイトの給料日を待っていたら、富士山マラソンのエントリーが過ぎてしまったんです……。今年は出場する前にハーフに出てフルのために練習する予定です。


富士山マラソンは例年サークルのメンバーで出場(写真/菊池陽一郎)

富士山マラソンは例年サークルのメンバーで出場(写真/菊池陽一郎)


――今後、挑戦してみたいマラソンはありますか?

 金沢マラソンに出てみたい。北陸地方にはまだ行ったことがないので、旅行も兼ねて走れたらいいなと。ゲストに浜辺美波さんが来るのも魅力的で、ちょっと惹かれています(笑)。他にもサロマ湖100kmや函館マラソンなど、出場したい大会はたくさんありますが、エントリー費や交通費の負担が大きいのが悩みどころです……。

花房 私はホノルルマラソンに出場したいです。4年生の卒業旅行を兼ねて参加するのがサークルの伝統なのですが、先輩が完走メダルを持って笑顔で写っている写真を見せてもらった時、「青春だな」と感じました。今からとても楽しみです!

――ランニングを始めてご自身に変化はありましたか?

 今アメリカに短期留学中なのですが、明日現地のランニングクラブにアポなしで飛び入り参加しようと思っています。ランニングをしていなかったら交流する機会もないと思うので、自分の世界が広がったと感じています。

小笠原 今、司法試験に向けての勉強を進めているのですが、大学の講義含め1日8~10時間くらい法律の勉強をする中で気が滅入ることがあります。そんな時、ランニングをすると気持ちがリセットされて、勉強も捗るんです。

横澤 中学までは陸上をやっていたのですが、大学でランニングを再開してから不思議と朝型生活に変わりました。空いている時間で勉強や、ランニング以外の趣味の時間も持てるようになり、アルバイトの時間も増えました。今は新しいシューズがほしいので、朝のスーパーと夕方の個別塾の2つのアルバイトで週15時間程度働いてお金を貯めています。

花房 私は週に2~3回アルバイトをしていて、職場までの12kmを走ったこともあります。交通費が浮くと思って。走り始めてから自分の徒歩圏内が増えて、4~5kmの距離なら全然いけるなと思うようになりました(笑)。走っているとこれまで見たことのない景色に出会える瞬間があり、「ランニングを始めてよかったな」と実感します。

――大学卒業後の就職先でもランナーがいたらどう思いますか?

横澤 まだ2年生なので就職のイメージが全然湧かないですけど、実業団チームがある会社は親近感を感じますね! 就職活動の面接官の方がランニング好きだったら、話が盛り上がりそうでうれしい(笑)。面接の時は、手首を見て、GPSのランニングウォッチをつけていないかチェックしちゃうかもしれません。

花房 同じ会社にランナーがいたらすごくうれしいです! 卒業後もランニングを続けたいので、1人で走るよりも誰かと一緒に走れる環境があれば理想的。実際、同じ距離を走っていても、1人より仲間と走るほうが疲れにくい気がするんですよね。もし会社でランニング仲間ができたら、楽しみが増えそうです。


※1 いずれも早稲田大学に在学、法学部は学科なし
※2 林さんは留学中のアメリカからオンライン参加



横澤崇成さん(2年)

「シューズ購入のため、
アルバイトに週15時間励む」
横澤崇成さん(2年)

先進理工学部 電気・情報生命工学科
ランニング歴8年。埼玉県出身。
元ボート部。フル3時間42分59秒

林 隼大さん(2年)

「仲間との遊びで、
東京から宇都宮までを走る」
林 隼大さん(2年)

文学部 社会学コース
ランニング歴2年。北海道出身。
元サッカー部。フル3時間24分12秒



小笠原 信さん(2年)

「司法試験勉強のために
忍耐力を養いたい」
小笠原 信さん(2年)

法学部
ランニング歴2年。東京都出身。
元登山部。フル4時間5分29秒

花房 圓さん(2年)

「アルバイト先までの12kmを
走って交通費を浮かせる」
花房 圓さん(2年)

創造理工学部 環境資源工学科
ランニング歴1年。神奈川県出身。
元陸上部(短距離)。100m13秒5




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