今年3月の東京マラソンを走る土橋さん(写真中央・2時間21分6秒)写真/軍記ひろし
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ランナーズで連載中の、フルマラソン2時間30分切り市民ランナーのトレーニングを紹介する「マイトレーニング」。2022年、2024年の東京マラソンで2時間19分45秒でフィニッシュした土橋晋也さん(北海道・33歳)の記事を一部編集して紹介します。整形外科医として多忙な日々を送りながらも、走力を伸ばせた秘訣はスマホを携帯しながらの「週5日間ファルトレク」にありました。
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土橋さんは高校から陸上を始め、高校時代の5000mの自己ベストは16分30秒。その後大学に進学し、北海道大学工学部で陸上を続けました。しかし、入学早々に故障を経験。そのことが大きな転機となり、「故障した選手を支えられる医者になりたい」と決意し、わずか1カ月で大学を中退しました。その後、2年間の浪人を経て北海道大学医学部に入学。競技も継続し、大学時代には全日本大学駅伝にも出場。フルマラソンは2時間21分37秒をマークしました。卒業後の現在は北海道大学病院の整形外科医として働いています。
大学時代の月間走行距離は1000kmを超えることもあったといいますが、現在は300km程度。トレーニングの中心は週5日間のファルトレクで、具体的な本数やタイム設定はなしで行うといいます。
「職業柄、急患対応などで病院から呼び出しが入ることもあるので、練習中も常にスマホを携帯しています。そのため途中で練習を中断せざるを得ないこともあります。事前に1000mを5本行うと決めていたとしても、3本で止めなければならなくなると、それだけでストレスになります。それを避けるために練習では本数やタイム設定をなくして、ファルトレクを行っています」
また使用しているランニングウォッチのGPS機能が故障しており、距離や速度の計測もできないといいます。それでも時計を買い替えることなく、確認しているのは「トータルの走行時間」だけとのこと。自分の感覚を頼りに、ペースや負荷を調整しています。
「大学時代はインターバル走も取り入れていましたが、設定ペースに縛られるのがどうしても苦手でした。今のようにタイム設定を設けないことで、『失敗練習』という概念がなくなりました。むしろ感覚が研ぎ澄まされて、その日どのくらいのペースで走れば練習効果が最大になるか分かるようになりました」
現在は週5日間のファルトレクの内、3日間は60-90分程度のメニューを実施しています。週1日は、3分間ランを数本行い、間はジョギングでつないで走ります。残り2日は疾走距離を縮め、短い流しを数本行うイメージで、こちらも間はジョギングでつなぎます。
「大学時代は瀬古利彦さんの練習を参考にかなり負荷をかけていたので、社会人になってからそのやり方を変えるのはかなり勇気が必要でした。でも今は医者になり、身体の回復も重視するように考え方が変わりました。心身を消耗せずに、生涯スポーツとして長くランニングを続けることも大切だと思っています」と土橋さんは話します。
「40代で2時間20分を切っている人もいますし、自分のトップレベルを長く維持して僕もその領域にいきたいですね」と語る土橋さん。目標に向かって「週5日間ファルトレク」を続けています。
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土橋さんのより詳しい練習メニューは、現在発売中のランナーズ5月号で紹介しています。
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