![]() 写真のピンク色ウエアを着用しているのが葛窪さん
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ランナーズで連載中の、フルマラソン2時間30分切り市民ランナーのトレーニングを紹介する「マイトレーニング」。
今年3月の東京マラソンで自己ベストを4分以上更新し、2時間24分45秒をマークした葛窪千晴さん(東京都・36歳)の記事を一部編集して紹介します。3児の父として忙しい日々を送りながらも記録を伸ばす秘訣は、平均キロ4分で行う通勤ランにありました。
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葛窪千晴さん(36歳)は、中学・高校時代に陸上競技部で活動し、高校では5000mで15分50秒を記録。しかし、順天堂大学に箱根駅伝を目指し進学するものの故障に悩まされ、トライアスロン部に転向。卒業後は教員として就職し、一度はランニングから離れますが、再び走り始めたのは2年後のこと。練習を工夫しながらタイムを伸ばすことの楽しさを知り、さらに上のレベルを目指すようになりました。
葛窪さんは朝夕の通勤ランをトレーニングの核としています。平日は自宅から学校までを往復し、1回10~15km、1日20~28kmを走っています(自宅から勤務先までは4kmだが、途中で周回コースや公園を走って距離を増やしている)。ペースは平均キロ4分で、スタートはキロ5分、最後はキロ3分45秒までペースアップ。通勤ランのリュックにはスマートフォンと着替えのジャージを入れるだけで、荷物の重さは約2kg程度。月間走行距離は平均600kmを超えるとのことです。
水曜の帰宅ランでは、1kmの変化走を取り入れ、キロ3分10秒と3分40秒を交互に2~3セット走るメニューをこなします。時間がない日は、通勤ランの最後1kmをキロ3分切りまでペースアップして負荷を高めるとのこと(いずれもリュックはおろして走る)。
「本当はもう少しゆっくり走りたいんです」と葛窪さんは苦笑しながらも、「短時間でいかに練習効率を上げるかを考えた末、高速の通勤ランに行き着きました」と語ります。家庭や仕事との両立を考えた結果生み出した今のスタイルが、記録更新のカギとなりました。
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葛窪さんのより詳しい練習メニューは、現在発売中のランナーズ1月号で紹介しています。
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練習変えずにフルが5分速くなる(?)
「ランナーよ、ピッチを上げろ!」
1月の大阪国際女子マラソンで日本人トップの2位に入り、世界陸上の日本代表に選出された小林香菜選手は1分間のピッチ数が220以上。取材を行うと、「ピッチを上げる」ことは市民ランナーがタイムを上げるのに適した方法でした。特に中高年ランナーの皆さんはピッチ増によるタイム短縮の可能性大! 速くなりたいランナー必読です。
春から実践! 速くなるダイエット×15
タイムを縮める上で、減量が効果的な手段であることに疑いはありません。ダイエットというと「美味しいものを食べるのを我慢しなければいけない」というイメージを持ちがちですが、「日々の習慣を少し変える、工夫するだけで減量できるテクニックはたくさんある」と、研究者で自己ベスト2時間46分の記録を持つ髙山史徳さん(34歳)は言います。髙山さん監修のもと「速くなるダイエット×15」を伝授します!
【特別インタビュー2本立て】
早大のランニングサークル「早稲田ホノルルマラソン完走会」出身、卒業後1年で9月の世界陸上マラソン日本代表まで駆け上がった小林香菜選手と、今年の箱根駅伝2区を日本人最高記録で走破、創価大を卒業した今春から実業団サンベルクスと契約を結びプロランナーとして活動を開始した吉田響選手にそれぞれインタビューしました。
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