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自律神経とは、体温調節など様々な身体機能を支配する神経です。
気分にも影響し、活動時に優位に働く「交感神経」と、休息時に優位に働く「副交感神経」の二律背反で成り立っています。
片側が優位になった後に揺り戻しが生じ、逆側優位へと切り替わる仕組みがあり、交感神経の優位性が高くなった後ほど、副交感神経の優位性も高くなります。
ストレスを感じると交感神経が活性化します。
ランニングは長時間にわたる肉体的負荷が伴う極めて大きなストレスととらえられ、自律神経の観点から見ると、交感神経の優位性がより高まり、副交感神経への揺り戻しが大きくなります。
つまり「活動」と「休養」のメリハリが利いた生活が送れます。
交感神経は様々な場面で活性化されますが、ランニング(運動)時ほど高くなることは基本的にありません。
そのことから、ランナーは揺り戻しが大きく、一般の人に比べ自律神経の切り替え機能が向上していると考えられます。
一方、あまり運動しない人は、自律神経の切り替えがうまくできていない可能性があります。
そうなると副交感神経に切り替わらず、交感神経が常に優位になって、慢性的なストレスとなるようなこともあります。
ランニングによって自律神経を整えるには、そのときの状態に合わせて適度な負荷を設定できることが理想です。
強度が常に一定だと、身体がその負荷に適応して中途半端なストレスとなり、自律神経の切り替え機能が低下する可能性があるからです。
一方、負荷を高め続けると過剰に交感神経が働き、いわゆるオーバーワークとなって「疲れてやる気が低下」するといった反応を引き起こすことがあります。
「やる気」が自然に湧きあがってくるような負荷を模索することが重要なのです。
※月刊ランナーズより抜粋
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