![]() |
坂道の走り方は、体力という要素以上に技術が重要です。
「走りの技術」でパフォーマンスに大きな差が出る場面は、坂以外ないと言ってもいいくらい。
フルマラソンのタイムがほぼ同じでも、坂道が上手な人と下手な人とでは、峠走などをやると最大キロ1分もの差がでることさえあります。
「上りはきついから嫌い」「下りは怖いから苦手」といった声をよく耳にしますが、「技術」ですから練習次第で確実にうまくなります。
「坂道は苦手」と避けていた人ほど伸びシロがあり、取り組むメリットも大きいと言えます。
上り坂の場合、ふくらはぎの小さな筋肉を使って走ると、すぐに筋肉が悲鳴を上げます。
上りでは、より「我慢ができる」走り方が重要。
そのためには、疲れにくいお尻まわりの大きな筋肉を使った走り方を目指します。
ポイントは以下の5点です。
1.目線は前に
きついからと目線を落とすと猫背になり、呼吸が苦しくなって地面に力を伝える推進力もダウンします。
2.肩甲骨を狭める
左右の肩甲骨を寄せるように狭める意識をもつと、上体が起きて骨盤が前傾し、お尻まわりのパワーを地面に伝えやすい姿勢に自然となれます。
本当にきつい場面では、このポイントを意識するだけで効果大です。
3.腕振りをコンパクトに
平地よりも、若干ピッチを速めて上るのがポイント。
そのため腕をしっかりと曲げ、腕振りをコンパクトにすると、脚運びが楽になります。
4.足首は直角をキープする意識で
足首を伸ばさず固定する意識をもつだけで、ふくらはぎの小さな筋肉に頼らない脚運びにつながります。
(実際にはどうしても直角以上になりますが、こういう意識づけが重要)
5.足裏全体で地面をプッシュ!
前出の「足首を直角キープする意識をもつ」にも関連しますが、上り坂の地面に対して、つま先だけでなくかかとまで着けて足裏全体でしっかりプッシュすることで、お尻まわりの筋肉を使って走れるようになります。
※月刊ランナーズより抜粋
※こちらから記事検索ができます。
ランナーズ6月号 4月22日発売!
練習変えずにフルが5分速くなる(?)
「ランナーよ、ピッチを上げろ!」
1月の大阪国際女子マラソンで日本人トップの2位に入り、世界陸上の日本代表に選出された小林香菜選手は1分間のピッチ数が220以上。取材を行うと、「ピッチを上げる」ことは市民ランナーがタイムを上げるのに適した方法でした。特に中高年ランナーの皆さんはピッチ増によるタイム短縮の可能性大! 速くなりたいランナー必読です。
春から実践! 速くなるダイエット×15
タイムを縮める上で、減量が効果的な手段であることに疑いはありません。ダイエットというと「美味しいものを食べるのを我慢しなければいけない」というイメージを持ちがちですが、「日々の習慣を少し変える、工夫するだけで減量できるテクニックはたくさんある」と、研究者で自己ベスト2時間46分の記録を持つ髙山史徳さん(34歳)は言います。髙山さん監修のもと「速くなるダイエット×15」を伝授します!
【特別インタビュー2本立て】
早大のランニングサークル「早稲田ホノルルマラソン完走会」出身、卒業後1年で9月の世界陸上マラソン日本代表まで駆け上がった小林香菜選手と、今年の箱根駅伝2区を日本人最高記録で走破、創価大を卒業した今春から実業団サンベルクスと契約を結びプロランナーとして活動を開始した吉田響選手にそれぞれインタビューしました。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。