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関孝道さん(61歳)は53歳のときの初サブフォー達成以来「70歳になっても目指すはサブフォー」と思い走り続けてきました。
ところが1年半前、すい臓がんであることが発覚します。
千葉県の梨農家の関孝道さん(61歳)は、21年9月、すい臓がんであることが分かり、このまま何もせず放っておけば余命半年という宣告を受けました。
10月から抗がん剤治療が始まり「これから自分に何ができるのだろうか?」と病院のベッドの上で真剣に考えたと言います。
「がん治療について自分でできることは体力をつけることだけだ」
身体を動かして、できるだけ食べ、体力を維持することこそ重要と関さんは考えました。
ウォークから始めて、徐々に走るようになり、翌22年2月~3月は放射線治療の期間でしたが、ほぼ毎日走ったと言います。
「タイムのためではなく、生きるためのランニングでした」
夏にはランニング仲間に誘われ、地元のフルマラソンに出場し4時間30分で完走できるところまで体力が戻りました。
スタートラインに立てた喜びでいっぱいになったと言います。
早朝1時間、自宅近くの1周600mのタータンコースを走るのが現在の日課。
その日の体調に合わせてペースを決め、6km~10km程度走っています。
「刺激を入れるため、最後3周(1800m)くらいはペースを上げて終わらせます」
ロング走は行わず、代わりにハーフなどの大会に出るのが関さん流。
梨の収穫が終わって10月から本格的に走れるようになり、1月末~2月にピークをもっていきやすいと言う関さん。
実際、昨年は10月の横浜マラソンと、11月の富士山マラソンではまだ練習不足で、4時間15分前後の記録でしたが、今年1月の館山若潮マラソンでは3時間58分01秒で久しぶりのサブフォーを達成しました。
その後の経過も良好で、現在の血液検査の結果は健康な人とほぼ同様の数値となっています。
医者も、これまで見たことのないがん患者のスポーツ継続とその好結果に注目しているよう。
「正しいトレーニングさえ積めば、サブフォーはだれでも、何歳でもできる」の持論どおり、このまま継続して、できる限り走り続けたいと考えています。
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千葉県いすみ市で梨農家「マル沖農園」を経営。
ランニング歴12年。
一昨年、すい臓がんであることが分かり闘病を開始。
その中でランニングによる体力維持の重要性を実感しレースにも復帰。
23年館山若潮マラソンで3時間58分01秒で久々のサブフォーとなる。
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