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60歳の定年後にフルマラソンに挑戦。
初フルは3時間28分20秒だったというK・Mさん(83歳)。
ポケットにはいっていた小銭を、毎日「海外マラソン貯金」として溜め、これまでにホノルル、ニューヨーク、ボストン、ロンドン、オーストラリア、バリ島など多くの海外レースに出場しています。
80歳のときに海外のマラソンで出した4時間28分というタイムが、この年齢では速過ぎると、間違いと思われ記録を抹消されそうになったこともあったそう。
日々の練習は、朝3時から開始。
ゆっくり15~20kmほど走ったり歩いたりします。
「みんなが寝ている時間に走りますが、夜は20時に寝ています」
走り続けるためには、独自のルールがあると言います。
・リズムを崩さない
・信念を曲げない
・人に見られてやっているわけじゃないことに気づく
・記録をつくるためにやっているわけでもない
・支えてくれる人がいてこそ今日があることに感謝する
以前タバコを吸っていた時期があり「吸わなきゃよかった」と後悔する反面、タバコを買ったつもりになってその分を「つもり貯金」して海外レースに何度も行けたので、「何事も良い方向に考えることが大事です」と言います。
うまくいかないことがあっても耐え抜くことが大事。
とはいえ、どうしてもつらくなったら休むこと。
1年間はあっという間。少しでも充実した重みのある1年にするためにどうすべきか考えて生きること。
「私は、マラソン=人生だと思っています」
※月刊ランナーズより抜粋
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