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スタンフォード大学でランナーと非ランナーを19年間追跡調査した結果、19年後の死亡率はランナーが15%、非ランナーが34%と大きな違いが出ました。
ランニングすることで著しく延命につながることがわかったのです。
その中身を死因別に比べてみると、以下のような結果でした。
心疾患やがんでの死亡率は非ランナーに比べ4割~5割低く、神経疾患では3分の1、感染症にいたってはさらに低い結果になりました。
また被験者の健康状態を調査したところ、非ランナーのほうが身体的障害を抱えている率が高く、ランニングが健康寿命を延ばすことも明らかになっています。
| 非ランナー | ランナー | |
|---|---|---|
| 心疾患 | 10.2% | 5.4% |
| がん | 9.7% | 5.6% |
| 神経疾患 | 3.3% | 1.1% |
| 感染症 | 3.5% | 0.2% |
※被験者のそれぞれの疾患による死亡率
ではなぜランナーは健康で長生きできるのか?
興味深い調査結果をふたつご紹介しましょう。
日本人の死因の3割近くが血流障害によるものですが、これは血液がドロドロになること、つまり血液粘度が高くなることが関係しています。
4329人を対象としたある調査によると、血液粘度の平均値は糖尿病患者4.29cP、一般健常者4.17cP、ランナー4.05cPと、ランナーの血液状態が最もサラサラしており、血流障害のリスクも低いことが証明されています。
また日本人の死因の最も多いがんについては、東京ガスの社員9677人を対象に行われた調査によって、「最大酸素摂取量が高いほど(有酸素能力が高いほど)がんによる死亡リスクが低い」という結果が出ています。
社員を最大酸素摂取量に応じて5グループに分類し、追跡調査をしたところ、死亡者数は最大酸素摂取量が高くなるほど死亡者の比率が下がっていくことが分かりました。
最大酸素摂取量が最も高いグループは、低いグループに比べがんによって死亡するリスクが4分の1になるとされています。
コンスタントに走ることで、サラサラ血液と最大酸素摂取量を少しでも高く維持することが長生きの秘訣のようです。
※月刊ランナーズより抜粋
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