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イギリスに住んでいた当時、ヨーロッパのフルマラソンを年間30回以上走っていたというご夫妻が登場。
イギリスには、フル以上の距離のレースを100回完走すると加入できるという「100MARATHON CLUB」というコミュニティがあります。
そんなすごい会に夫婦そろって入会していたというのが、妻のM・Fさん(55歳)、夫のK・Fさん(60歳)のご夫妻です。
それぞれ独身時代から走っていたけれど、妻はダイエットのため、夫は勤めていた企業が大会スポンサーになったからという理由で走り始めた、ごく普通の市民ランナーでした。
あるとき妻が「100MARATHON CLUB」のシャツを着ているランナーを見つけ、「面白そうだからやってみない?」と夫を誘い・・・。
ふたりともフルマラソンの完走経験は20数レースというときでした。
以来ハーフ以下には目もくれず、毎週のようにフルマラソンに出場し始めたのです。
ヨーロッパはレースが多く、5月~8月のレースが少ない時期も北欧に行けば出場できる、というように1年中どこかで走れる環境です。
しかも、多くの地域がロンドンから飛行機で2時間くらいで行けるので、なんと夫妻は1年に30数回フルマラソンを走り、約2年で100回を達成してしまいました。
ときには、2日連続で走ったこともあったそう。
「土曜日に走ると日曜はすごく筋肉痛があるのですが、日曜も完走すると、不思議なもので月曜は逆に痛みがなくなっていたりするんですよ」
たくさん出場しているうちに、国ごとのランナーの気質の違いも見えてきました。
「イタリア人はいい加減でシャトルバスにも並ばず勝手に乗る、スペインのランナーはみな速くて4時間以上かかる人はほとんどいない。とかそういうことが分かるのも面白いですね」
レースでなければ行かないような地方にも行き、車では見られないような景色を自分の脚で知る。ランナーだからこその旅が楽しかったと言います。
ただし、同じレースに出場しても、一緒にいるのはスタートだけ。あとはそれぞれのペースで走るそう。
「相手に合わせるのは疲れるし、常にお互い勝負しているので」
これまでは45対34、2引き分けで夫のK・Fさんのほうが勝っているけれど、肩を故障して以来、妻に負けっぱなしとか。
「2017年のリバプールマラソンでは、終盤まで夫に先行されましたが、最後の直線で私が追い付き、それに気づいた夫が猛ダッシュ(笑)」
4時間を超えていたのに、突然ふたりが全力疾走し始めたので、観客も大笑いだったそう。
力が拮抗するライバル関係であったことも、100回完走を早めてくれたようです。
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