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国内の大会に飽き足らず、東南アジア諸国のレースにはまってしまったというK・Yさん(35歳)のレースの楽しみ方をご紹介します。
学生時代からマラソンを走り始め、海外旅行も大好き。
社会人になるや、ワールドマラソンメジャーズ(ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティ、東京)を次々と完走し制覇したK・Yさん(35歳)。
次に目標にしたのが、ASEAN(東南アジア諸国連合)の10ヵ国(フィリピン、ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、ミャンマー、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、インドネシア)でした。
「仕事で東南アジアの青年を迎え入れるプログラムに参加したことがあり、とのとき知り合った青年たちに会いに行きたい、好きなランニングも楽しみたい、ということで始めました」
最初は2016年8月のマレーシア、クアラルンプールマラソン。
暑さと湿度の高さで自己ベストより30分ほどオーバーしてしまったけれど・・・
「過酷な環境が修行みたいで楽しくて一気にはまりました」
こうして約3年で10ヵ国、のべ18レースを走りました。
東南アジアとはいえ、短期間にそれほどたくさん海外レースに出るにはコツがいると言います。
「金曜日の夜に出発して、日曜夜か月曜朝に帰国するという弾丸日程で行くと、会社を休まなくていいので参加しやすいんです」
東南アジアでは早朝スタートのレースが多いため、それが可能だそう。
シンガポールのサンダウンマラソンに出場したときは、夜11時に羽田空港を出発。
翌日マレーシアに着き、バスで観光しながらシンガポール入り。
レースは日曜日の午前1時スタートで、着いたのはその3時間前。
そのまま眠らずフルマラソンを走り、飛行機で帰国したのは日曜午後10時だったとか。
こういったスケジュールを可能にするため、住まいは羽田から近い場所を選んだと言います。徹底しています。
週末だけでアジアの食を楽しみ、独特の空気や文化を肌で感じ、大好きなレースを走れる。
加えて、フルマラソンのベストが2時間52分というK・Yさんの場合、日本だと入賞は厳しいけれど、東南アジアならありえると言います。
実際、カンボジアとラオスのレースで優勝し、わずかながら賞金をもらったこともあるそう。
さらに日本のレースでは考えられないようなレース中のハプニングやアクシデントも楽しいと言います。
「コース脇の犬に吠え続けられたり、エイドでスポンジをとった後に、『返して!』と100mぐらい追いかけられたこともありました。どうやら再利用していたらしく・・・」
知り合いになった現地ランナーなどから情報を得ることもあるそうですが、こういったレースを見つけるのはネット検索が中心。「国名」と「マラソン」を英語で検索するという方法です。
「首都でない地方都市のレースは、観光も新鮮でレースのレベルも高くないので、いろいろな意味で楽しめます」
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