ランナーズonline

RUNNERS ONLINE

【ホントに効果の出る走り込み方 04】2日間42km走破で体内グリコーゲン貯蔵量を増やす!

2022年10月14日

休日などに普段より長い距離を走る人は多いと思いますが、レース前に一度だけでもやっておくといいのが、走り込みを1日で終わらせずに、2日連続で行って合計42km以上を走るというトレーニングです。
これを行うことで、体内に貯蔵されたグリコーゲンをほぼ枯渇させることができます。


一度枯渇を体験すると、グリコーゲン貯蔵量が増える

体内のグリコーゲン貯蔵量は、一度枯渇に近い状態を経験しておくと、次に蓄えたときに容量が増えるという特徴があります。
枯渇した後、疲労が回復すると、ワンランク上のスタミナを手に入れることができるのです。

体内のグリコーゲン貯蔵量を枯渇させるには、42km走を行えればベストなのですが、簡単にできる距離ではありません。
そこで42kmを2日間に分けて走る方法がよりダメージが少なく現実的です。

1日目のトレーニング後には、グリコーゲンの貯蔵量はかなり減少しますが、その後食事をとることで少し回復します。
1日でとれるエネルギー量には限りがあるので、2日目はグリコーゲン貯蔵量が少ない状態からスタートでき、最終的にほぼ枯渇させることができます。

2回に分けたとはいえ、フルマラソンと同じ距離を走ったという精神的な自信にもなり、フルマラソンに耐えうる脚筋力を身に付けることにもつながります。
ただし筋肉への負荷が高いトレーニングなので、ダメージを軽減するため、トレーニング後30分以内にアミノ酸やタンパク質を補給するといいでしょう。


●1日目
グリコーゲンほぼ満タンでスタート
 ↓
グリコーゲンが減少してゴール

●2日目
グリコーゲンがやや回復してスタート
 ↓
グリコーゲンはほぼ枯渇した状態

※2日間で合計42km走行
 理想は2日間とも同じ時間帯に実施して身体に生活のリズムを与える


レースや距離走をうまく組み合わせるのも効果的

30kmや20kmの距離走や、ハーフマラソン出場などを予定している人は、そのときに「2日間42km走破」を行ってもいいでしょう。
たとえば土曜日に30km走を行い、翌日に12kmジョグを行うといったやり方です。
またハーフマラソン出場の前日に21kmジョグを行ってもいいでしょう。
この場合、ハーフマラソンの記録は期待できなくなるかもしれませんが、トレーニング効果は極めて高いものになります。

「土日出勤が多いので、どちらかは20~30kmの帰宅ランを行い、その翌朝に1時間程度走ることもあります」というランナーも。
これも2日間で42km以上になり、立派なグリコーゲン枯渇トレーニングになります。


※月刊ランナーズより抜粋




ランナーズ1月号 11月22日発売!


新提案! 年代とタイムで算出
あなたの「マラソン偏差値」はいくつ?

フルマラソンのタイムから年代・性別ごとに「マラソン偏差値」を算出! 男女別に各年代の偏差値70、65、60、55、50、45のタイムを一覧にして掲載しています。
「最近加齢で記録が低下してきた」という方のモチベーションアップに、年齢や性別が異なるランニング仲間との記録の比較として、ご活用ください。

「マラソン大会の応援」は人を元気にする!

ランナーズ編集部が実施したアンケートでは、大会でランナーを応援した1148人のうち88.1%の人が「元気度がとても上がった」もしくは「少し上がった」と答えました。
さらに「日常生活でよりアクティブになった」「精神的に前向きになった」と行動の変化を表す回答も。読めばマラソンの応援に行きたくなる本特集、ぜひご覧ください。

フルマラソンレース中の
「三大困った」(腹痛・脚つり・トイレ)を解決!

どんなに練習を積んでも、万全の準備をしても、なぜかトラブルが起こってしまうのがフルマラソンです。この特集では、多くのランナーが経験する「腹痛」「脚つり」「トイレ問題」に対し、コーチや専門家が事前の対策や当日の対処法を指南します。「トラブルなく快走したい」というランナー必見です!



本誌購入は年会費7800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&過去12年分の記事が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7800円の超お得なプランです。



「ランナーズonline」 一覧に戻る