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【レースに出よう 01】見ず知らずの自分に熱い声援! レースでは感謝の念が心の底から湧き上がる

2022年7月26日

ランナーの大会出場への思いや楽しみ方を紹介するシリーズ、第一回目は・・・
マラソンでサブフォーを、そしてウルトラマラソンでも完走を果たしているM・Yさん(53歳)。
彼が本格的にランニングを始めたのは40歳を過ぎてからでした。


40歳を過ぎランニングを再開! 初フルは沿道の声援が心に沁みて

ソウル五輪の男子マラソンに感動したのがきっかけで走り始めたのは学生時代。
ところが大学卒業後、就職してからは、忙しくてとても走っていられない状況に。
そのうち太り始め、健康診断の結果にCやDがつくようになってしまったと言います。
走ることから遠ざかって久しい、40歳を過ぎた頃、社内の仲間から皇居ランに誘われ気軽に参加してみたら…
「女性陣にもついていけないんです。悔しくて」

ランニング再開後、最初のフルマラソンはサブフォーを狙って、東京マラソンに出場。
このときは事前にコースの試走会や、30km走の練習会などに参加し、月間200km近く走ったそう。
「ゴール前の最後の直線、私のような見ず知らずのおじさんに向かって大勢の人たちが、『よく帰ってきた!』と声援を送ってくれるんです。その一言一言が心に沁みました」


レースで感じる感謝は心から湧き上がってくるもの

翌年からはサロマ湖100kmウルトラマラソンにも挑戦。
このときの練習はさすがに大変で、皇居で7時間走をやったときには疲労困憊でヘトヘトに。
その甲斐あって、本番は意外なほど快調に12時間9分40秒でゴール。
ところが本当に大変だったのはゴールした後でした。
「脚は生まれたての小鹿状態。手はむくんでグローブみたいにパンパンになり、口の中は口内炎でしょっぱいものが食べられなくなってしまいました」

2017年のサロマ湖は、忘れられない大会になりました。
この年はスタートから雨で、かなり寒いコンディションに。85kmのワッカでは、低体温になっているランナーを大勢見かけといいます。
もってきたサプリメントの封が切れずに四苦八苦していると、ボランティアの高校生が代わりにやってくれ「あと1分で温かいお茶が沸きますから、飲んでいってくださいね」と温かい声をかけてくれました。
「よく我々は「感謝」という言葉を使いますが、社交辞令であることも多いもの。でもこのとき感じた感謝は、心の底から湧き上がってきたものでした」
大会はいろいろな人たちに支えられていることを痛切に感じと言います。こうしてM・Yさんの挑戦は本格的に始まります(次回に続く)。




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