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【レースに出よう 02】レースは自分の身体と100%向き合える贅沢な時間

2022年7月29日

10年前、40歳を過ぎてランニングを再開したM・Yさん(53歳)は、レースで見ず知らずの自分を応援してくれる沿道の観衆や、サポートしてくれるボランティアの存在に感動。
これまで34大会に出場し、マラソンではサブフォーを達成し、ウルトラマラソンでも何度も完走を果たしています。
ところが、ある時期、記録が低迷し壁にぶつかることになります。


レースに出続けたからこそ筋力低下に気づけた

2015年のさいたま国際から3年間は、M・Yさんにとって4時間が切れない「悪夢の3年間」でした。
走行距離は落ちてないのになぜ? 自分自身の何かが変化しているから。そう感じ、ランニングクラブの練習会に参加するようになりました。
そこでコーチから指摘されたのは、加齢による筋力低下でした。
「レースに出続けていなければ、気づくことができませんでした」

これをきっかけに腸腰筋や腹筋などの筋トレを毎日行うようになり、2018年のさいたま国際では久しぶりにサブフォーに返り咲くことができました。
このときは、途中で胃の調子が悪くなり「まだいけるか? もう少しペースを落とそうか」と自問自答を繰り返したと言います。
「レース中は自分の身体に100%集中し、対話することができます。普通に生活するだけでは得られない、ある意味とても贅沢な時間です」


50歳過ぎてもできる! 夢はサロマンブルー

「50歳を過ぎて何をそんなきついことを、と思うこともありますが、人生の第4コーナーを回っているからこそ、自分はまだやれる、ということを証明したいんです」
そのひとつがフルマラソン3時間30分切り。30kmレースの結果から、コーチから可能性ありと言われているそう。
そしてもうひとつが、サロマ湖100kmウルトラマラソンの100kmの部を10回以上完走した者に与えられる称号「サロマンブルー」を達成して、ゴール地点の北見市常呂町スポーツセンターに自分の足型を飾ることと言います。
「まさに自分が生きた証です。もし達成できたら、自分の死後、家族にはお墓ではなく、ここにお参りに来てほしいですね(笑)」





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