![]() イラスト/hoco
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6月26日(日)、NHKおはよう日本で〝ランニング依存症〟との番組が放映されました。
番組関連サイトによると下のチェック項目30点中24点以上になると「依存症の傾向が見られる」といい、その症状について「24時間〜36時間、走らないと離脱症状(不安感、罪悪感、いらいら感など)が生じる」「運動が過剰に行われることによって、人間関係や仕事に支障をきたすほどのネガティブな結果を生み出し、さらに健康管理を度外視して行うことがあるため、受傷や体調不良に繋がってしまう恐れもある」などと記載されています。
う~ん、何だかなぁ……。というわけで7月22日発売のランナーズ9月号では走る医師やジャーナリストに原稿を執筆いただきました。
すると「ランニング依存症は幸せ健康生活の証!」で見解が一致しました。
ここでは2回に渡ってその一部を紹介します。
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◎番組あらすじ
サブスリーを目指して年間5300㎞走り込んだ記者が、ランニングができない日は「調子が出ない」「気分が上がらない」という違和感、自分を甘やかしてしまったという劣等感を抱えて過ごすようになり、さらに「脚の疲れが抜けにくくなり、タイムも落ち込み、走っていても楽しいと感じることが少なくなってしまった」ことから大学病院の医師を訪問。そこから「ランニング依存症」が解説されていく。
ヤバイ! 忙しくて2日走れないとそわそわする自分も依存症?
そう思いながらも、ちょっと釈然としない気持ちになりました。そもそも「依存症」とはネガティブな意味で使われる言葉です。アルコールや薬物、ギャンブルなどにのめり込んで、やめなければいけないとわかっているのに、やめられない状態に陥ってしまうことを指します。
ランニングは基本的に楽ではなく、逆にいいこととはわかっていても、継続することが難しいものではないでしょうか。
「少し走ってみたけど続かなかった」という人は周囲に何人かいますが、「やめたいのにやめられなくて困っている」という人に、私は出会ったことがありません。
そのランニングに打ち込むことを「依存症」と捉えるのは、違和感を通り越して、無理がある気もします。
毎日午前4時40分から走るというのは「依存症」などではなく、まぎれもない強固な「意志」のたまもので、尊敬に値します。
それと年間5300kmレベルは、心配されるような「異常」ではなく、市民ランナーでも普通に存在することをお伝えしたい(ちなみに私は2020年に6500km走りました)。
文/近藤雄二(読売新聞編集委員)
読売新聞編集委員。早稲田大学在学中に箱根駅伝出場。
2012年のロンドン五輪は大会前から現地に赴任し取材を行った。
マラソンは2019年に2時間44分16秒をマーク。1968年生まれ、千葉県出身
7月22日発売のランナーズ9月号では全文を紹介しています。
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練習変えずにフルが5分速くなる(?)
「ランナーよ、ピッチを上げろ!」
1月の大阪国際女子マラソンで日本人トップの2位に入り、世界陸上の日本代表に選出された小林香菜選手は1分間のピッチ数が220以上。取材を行うと、「ピッチを上げる」ことは市民ランナーがタイムを上げるのに適した方法でした。特に中高年ランナーの皆さんはピッチ増によるタイム短縮の可能性大! 速くなりたいランナー必読です。
春から実践! 速くなるダイエット×15
タイムを縮める上で、減量が効果的な手段であることに疑いはありません。ダイエットというと「美味しいものを食べるのを我慢しなければいけない」というイメージを持ちがちですが、「日々の習慣を少し変える、工夫するだけで減量できるテクニックはたくさんある」と、研究者で自己ベスト2時間46分の記録を持つ髙山史徳さん(34歳)は言います。髙山さん監修のもと「速くなるダイエット×15」を伝授します!
【特別インタビュー2本立て】
早大のランニングサークル「早稲田ホノルルマラソン完走会」出身、卒業後1年で9月の世界陸上マラソン日本代表まで駆け上がった小林香菜選手と、今年の箱根駅伝2区を日本人最高記録で走破、創価大を卒業した今春から実業団サンベルクスと契約を結びプロランナーとして活動を開始した吉田響選手にそれぞれインタビューしました。
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