ランナーズonline

RUNNERS ONLINE

金哲彦さんが語る「ランニング依存症」は幸せ健康生活の証

2022年7月22日
イラスト/hoco
イラスト/hoco

前回ご紹介した「『ランニング依存症』は健康生活の証」。
今回はNHKランスマ倶楽部にも出演しているプロランニングコーチの金さんによる見解の一部を紹介します。

「ランニング依存症」は幸せ健康生活の証(1)


ランニングは「自分を律する」スポーツです

私は2001年に市民ランナー向けのクラブチームを立ち上げてからずっと、走ることの素晴らしさや意義を伝えています。
また、ランニング習慣がない人には必ず「走ると人生が変わりますよ」と熱く語ります。もちろん、ポジティブな意味としてです。間違っても「依存症になる恐れもあるので、ほどほどにしておきましょう」などと言ったことは一度もありません。たまに、走りすぎを注意することはあります。それは、故障で脚が痛いにもかかわらず我慢して走ろうとする無作為への注意喚起が目的です。
また、サブスリーなどハイレベルな記録にチャレンジするランナーには「質も量も高いトレーニングを3カ月くらいは行うので時間と労力もかかります。他にやりたいことを一時的に諦める、あるいは家族との大切な時間を犠牲にすることも覚悟してください」と諭すこともあります。
当たり前ですが「家族や仕事を犠牲にしてもいいから絶対にサブスリーを達成してください」とは言いません。むしろ「家族にサブスリーにチャレンジする気持ちを真剣に伝えて、理解と協力を得ることが苦しいトレーニングに耐える支えになりますよ」と助言するのが私たちコーチの基本的スタンスです。

現役選手時代を振り返ると確かに「依存症」に近いときがあったかもしれません。
しかし、市民ランナーとなった今は違います。走る目的は健康や体型の維持、仲間と走る至福の時間、レースでの高揚感と達成感を得ることです。走らない日はたくさんあるが罪悪感はまったくありません。
つまり、ランニングに依存しているのではなく、ランニングがある生活と人生を楽しみ、満喫しているだけです。

文/金哲彦(ランニングコーチ)
プロランニングコーチ。テレビやラジオの陸上・マラソン・駅伝解説者としても知られる。
早稲田大学卒。


7月22日発売のランナーズ9月号では全文を紹介しています。



ランナーズ1月号 11月22日発売!


新提案! 年代とタイムで算出
あなたの「マラソン偏差値」はいくつ?

フルマラソンのタイムから年代・性別ごとに「マラソン偏差値」を算出! 男女別に各年代の偏差値70、65、60、55、50、45のタイムを一覧にして掲載しています。
「最近加齢で記録が低下してきた」という方のモチベーションアップに、年齢や性別が異なるランニング仲間との記録の比較として、ご活用ください。

「マラソン大会の応援」は人を元気にする!

ランナーズ編集部が実施したアンケートでは、大会でランナーを応援した1148人のうち88.1%の人が「元気度がとても上がった」もしくは「少し上がった」と答えました。
さらに「日常生活でよりアクティブになった」「精神的に前向きになった」と行動の変化を表す回答も。読めばマラソンの応援に行きたくなる本特集、ぜひご覧ください。

フルマラソンレース中の
「三大困った」(腹痛・脚つり・トイレ)を解決!

どんなに練習を積んでも、万全の準備をしても、なぜかトラブルが起こってしまうのがフルマラソンです。この特集では、多くのランナーが経験する「腹痛」「脚つり」「トイレ問題」に対し、コーチや専門家が事前の対策や当日の対処法を指南します。「トラブルなく快走したい」というランナー必見です!



本誌購入は年会費7800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&過去12年分の記事が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7800円の超お得なプランです。



「ランナーズonline」 一覧に戻る