イラスト/hoco
|
前回ご紹介した「『ランニング依存症』は健康生活の証」。
今回はNHKランスマ倶楽部にも出演しているプロランニングコーチの金さんによる見解の一部を紹介します。
⇒ 「ランニング依存症」は幸せ健康生活の証(1)
私は2001年に市民ランナー向けのクラブチームを立ち上げてからずっと、走ることの素晴らしさや意義を伝えています。
また、ランニング習慣がない人には必ず「走ると人生が変わりますよ」と熱く語ります。もちろん、ポジティブな意味としてです。間違っても「依存症になる恐れもあるので、ほどほどにしておきましょう」などと言ったことは一度もありません。たまに、走りすぎを注意することはあります。それは、故障で脚が痛いにもかかわらず我慢して走ろうとする無作為への注意喚起が目的です。
また、サブスリーなどハイレベルな記録にチャレンジするランナーには「質も量も高いトレーニングを3カ月くらいは行うので時間と労力もかかります。他にやりたいことを一時的に諦める、あるいは家族との大切な時間を犠牲にすることも覚悟してください」と諭すこともあります。
当たり前ですが「家族や仕事を犠牲にしてもいいから絶対にサブスリーを達成してください」とは言いません。むしろ「家族にサブスリーにチャレンジする気持ちを真剣に伝えて、理解と協力を得ることが苦しいトレーニングに耐える支えになりますよ」と助言するのが私たちコーチの基本的スタンスです。
現役選手時代を振り返ると確かに「依存症」に近いときがあったかもしれません。
しかし、市民ランナーとなった今は違います。走る目的は健康や体型の維持、仲間と走る至福の時間、レースでの高揚感と達成感を得ることです。走らない日はたくさんあるが罪悪感はまったくありません。
つまり、ランニングに依存しているのではなく、ランニングがある生活と人生を楽しみ、満喫しているだけです。
文/金哲彦(ランニングコーチ)
プロランニングコーチ。テレビやラジオの陸上・マラソン・駅伝解説者としても知られる。
早稲田大学卒。
7月22日発売のランナーズ9月号では全文を紹介しています。
※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ12月号 10月22日発売!
さぁ、フルマラソン挑戦!
「30kmの壁」を突破する思考法
フルマラソン30km以降の失速を防ぐことは多くのランナーにとって永遠の課題。では、フルマラソンで失速しないランナーは何を考えてどんな行動をとっているのか。その理由を解明すべく、ランナーズ編集部はメールやSNSで「マラソンで失速しないランナー」にアンケートを実施しました。
失速しないランナーの分析に加え、スポーツ心理学研究者による失速対策法や運動生理学者による「失速しやすい条件」を解説。フルマラソンで快走したいランナーは必見です!
短期連載 100日間でサブフォー達成最終回
最終回の今号は「本番レース快走のために残り10日前から我慢すること×9」を解説します。
「直前まで練習を頑張りすぎる」「ドカ食いのカーボローディング」「宿泊先での長湯やサウナ」など、あてはまることはありませんか? サブフォー目標以外のランナーも参考になる内容です。
東京2025世界陸上競技選手権大会
ここが凄いぞ小林香菜選手!
東京2025世界陸上競技選手権大会が9月13日から21日に開催されました。
マラソンで女子の小林香菜選手(大塚製薬)が7位に入賞。小林選手は早稲田大学時代、「早稲田ホノルルマラソン完走会」というサークルに所属していました。サークル出身の元市民ランナーが世界陸上入賞にたどり着いた強さの裏側に迫ります。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。