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熱中症というと、7月~8月の盛夏に起こるというイメージがあるかもしれませんが、実は6月にも多く起こっています。
注意すべきは、4月~5月の間の気温が急上昇する日や、6月~7月の梅雨、低気圧通過直後などで高温多湿になるときです。
そして盲点になるのは、熱中症になりやすい時間帯。実は1日の中で最も気温が高くなる時間帯ではなく午前9時~11時です。
この時間帯は急な気温上昇カーブを描くため、身体の体温調節機能が環境の変化に追いつかず、熱中症の発生事例が多くなるのです。
午前9時前後のスタートの大会で、運動負荷の比較的高い10kmレースや、フルマラソンのスタート後数時間は注意が必要です。
逆にウルトラマラソンは、早朝スタートがほとんどで強度も低めのため、気温変化に適応しながら競技を継続できるのか、熱中症の事例が比較的少ないようです。
夏のレースを予定している人はもちろん、これから迎える注意期間に、しっかり走って秋冬のレースに備えたい人も対策が必要です。
このシリーズでは、熱中症を防ぎ、リスクを軽減するため、発汗機能を高めて「暑熱順化」させる方法を次回以降で紹介していきます。
今回はまず、もし熱中症の初期症状を感じたら、どう対処すべきなのかをまとめます。
熱中症は高温多湿の環境下で起こる一連の障害のことを指し、脱水や循環不全、体温調節障害などによって嘔吐や痙攣などを引き起こします。
自覚できる初期症状は以下のようなものになります。
・普段より大量に発汗する
・身体が熱くなる
・頭がボーッとする
・軽い痙攣が起こる
こういった症状を感じたら、無理をせずに速やかに日陰に入って身体を休め、水分や電解質(ナトリウム)の補給をしたり、濡らしたタオルで身体を冷やしたりしながら休憩をとってください。
重症化すると死にいたるケースもあるので、決して軽く考えないことです。
身体を冷やす効果が高いのは、体表に近い部分に動脈が通っている以下のような箇所になります。
この部分を冷やすことで、冷えた血液が全身をめぐり、深部体温をさげてくれる、ちょうど車のラジエーターのような働きをしてくれます。
●効果的に身体を冷やせる箇所
・首の両脇
・脇の下
・大腿の付け根の前面
※月刊ランナーズより抜粋
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