ランナーズonline

春だから始めよう! 伸びシロたっぷりの【面倒くさいトレーニング 01】

2022年4月07日

いよいよ新年度がスタート! 気分新たに、次なる目標を目指すランナーも多いことでしょう。ここで、どれかひとつ継続することで、しっかり効果が得られる「面倒くさいトレーニング」たちをご紹介。市民ランナーには未開発な身体部分がいっぱい。それらに刺激を与えることで、走力UPにつながる可能性もまだまだあります。「面倒くさい」ことを継続するからこそ喜びに変えられるトレーニング、春の今だからこそ、スタート!してみませんか?


PART1 脱・タイム頭打ち! ジョグ後の「坂ダッシュ」でミトコンドリアを育てよう!

ランニングのパフォーマンスに影響する要素のひとつに「最大酸素摂取量」がありますが、30秒の全力ダッシュ×6本、というスプリント・インターバル・トレーニング(以下SIT)では、60分ジョグと同等の最大酸素摂取量の向上が見られた(=持久力向上効果があった)、という実験結果が出ています。

ポイントは、60分ジョグが心臓、SITは筋を刺激したことにより最大酸素摂取量が向上した、ということ。SITは短時間(実験ではレストを含めて20分間)のトレーニングなので心臓の強化にはつながりにくいものの、運動強度が高いので、ミトコンドリアの増加と成長、酵素の活性化などが体内で起こります。

ジョグでのトレーニングがメインの市民ランナーの場合、走歴が長いほど心肺機能を集中的に刺激していることになります(ランナーの脈拍が少なくなるのもそれが理由)。その反面、筋機能からのアプローチは手薄なので、ここに大きな伸びシロがあるのです! 心臓機能の強化に筋機能の強化という「掛け算式のアプローチ」を練習メニューに取り入れることは、タイム頭打ちを打破する有効なアプローチと言えるでしょう。


◎やり方

普段のジョグ練習の後、30秒のダッシュを4~6本行う。

※レストは2~4分(持久力に加えてスピードも強化したければ4分)。上り坂で行うと安全かつ効果的。筋肉の超回復のリズムを考えると、頻度は週1~2回で十分。

イラスト/吉田たつちか
イラスト/吉田たつちか

<Before>…血流の通り道が少なく、酸素を筋肉内に運び込む働き手(ミトコンドリア)も少なく弱そう

<After>…血流の通り道が増え、酸素を筋肉内に運び込む働き手が増えて強くなることで、酸素の利用効率がUPする(=筋機能の向上)


※月刊ランナーズより抜粋




※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ9月号 7月22日発売!


短期連載「100日間でサブフォー達成!」

8月1日から100日後は11月9日――全国各地で秋のフルマラソンが開催されます。いま、サブフォーを目指して準備を始めるには絶好のタイミング。本企画では、ランナーズでお馴染みの猪瀬祐輔コーチ監修のもと、「サブフォー達成を目指す100日トレーニングプログラム」を紹介します。100日後、笑顔でゴールを駆け抜けませんか?


偉業! 昨年度の達成者は80人
60代サブスリーを諦めない

2024年度全日本マラソンランキングでサブスリーランナーは過去最多の1万2339人、その中で60代は男女合わせてわずか80人。
偉業を成し遂げたランナーが語る「60代サブスリー達成の秘訣」「若者へのアドバイス」とは? 60代サブスリーを目指す人はもちろん、年齢を重ねても速くなりたい全てのランナー必読の内容です。

「苦しみの先にある栄光」

6月29日に第40回サロマ湖100kmウルトラマラソンが開催され、昨年に続き30℃を超える過酷な条件の中、1,952人が完走(完走率58.4%)。フィニッシュ時のランナーの表情やコメントは、ほぼ全員が充実感にあふれていました。
40年間で37回連続完走(コロナ禍で3回中止)の越智利国さんの手記、古くから大会運営に携わる2人の町長が振り返るサロマの40年を、ランナーの表情と共にお届けします。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

「ランナーズonline」 一覧に戻る