2021年もランナーとともに歩んだ『月刊ランナーズ』。ランナーズ誌上を賑わせた記事とともに、この1年を振り返ってみました!
新型コロナウイルスの影響によって開催大会が大幅減少となった2020年度。本誌では「全日本マラソンランキング」を「2020フルマラソン1歳刻みランキング」と改題し、この特別な年のランナーの足跡を発表しました。
トータルの完走者数は前年度(2019年度)の31万3046人から1万1198人に減少。また、たとえば60歳男性100位の記録は、2019年度が「3時間19分28秒」に対して今年度は「5時間37分2秒」。100位にランクインする記録が大幅にゆっくりになったことで「人生一度のランクインができた!」という声も聞かれました。
上記の「2020フルマラソン1歳刻みランキング」集計により、2019-2020のサブスリー率は前年2.9%から14.1%に向上(1576人が達成!)していたことが判明(男性サブスリー率は23.5%)。大会開催が見通せない中でも見事サブスリーを達成したランナーたちの日々には、1kmダッシュや早朝10kmのビルドアップ走などのハードなトレーニングを課す、走行距離が減った分坂道を使ったインターバル練習を取り入れる、など、たゆまぬ努力と工夫をする姿がありました。
例年3000人規模のフルマラソンとして開催されてきた「前橋・渋川シティマラソン」。2年連続の中止をなんとか避けようと主催者・近藤美明さんらは奔走。前橋市と渋川市それぞれに設置した周回コースで2DAYSのハーフマラソンを開催し、「2日間で42.195km完走」を目指す形で4月17日(土)、18日(日)無事大会が行われました。各主催者が工夫を凝らし新たな開催スタイルが見られ始めた時期でした。
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編集部がフルマラソン大会主催者にアンケートをとり、現状の大会の方向性を一覧化。多くはフルマラソン開催に向けて準備を進めていましたが、オンラインやハーフへの切り替えをした大会も。感染対策による経費UP、定員減の影響で参加料の値上げも目立ちました。「地域の健康を促進したい」「面白いオンライン大会を企画」「ゼロから大会を作るつもり」……主催者の皆さんからは、それぞれの大会の役割や在り方を模索する姿が見えてきました。
クラブチーム「絆 RC」、アスリートキャリアセンター(ACC)を設立した原監督。地域の人々との交流や選手のセカンドキャリアを後押ししています。その原点には、中国電力営業マン時代の経験が。「ライバル企業と競る前に業界全体を活性化することが必要」。身体能力の高い子が野球やサッカーではなく陸上競技に憧れてくれること、大迫傑選手や川内優輝選手のようにプロランナーとして活躍する1千万、1億円プレーヤーを増やすことこそが大切だと話してくれました。
埼玉医科大学国際医療センターにて新型コロナウイルス患者の治療にあたる医師・林健さん(51歳)へのインタビューを掲載。「病気を治すには『体力』が必要。ランニングなどの運動を行って健康を維持することの重要性を実感しています」と語る林さんは「ランナーズ+メンバーズ」の会員! 週末は誰もいない栃木の田んぼ道でひとり「TATTAサタデーラン」のスタートに立ち、思い切り「ノーマスク」で走ってリフレッシュしているというライフスタイルを教えてくれました。
※次回は8月号(2021年6月22日発売)を振り返ってみます!
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ランナーズ6月号 4月22日発売!
練習変えずにフルが5分速くなる(?)
「ランナーよ、ピッチを上げろ!」
1月の大阪国際女子マラソンで日本人トップの2位に入り、世界陸上の日本代表に選出された小林香菜選手は1分間のピッチ数が220以上。取材を行うと、「ピッチを上げる」ことは市民ランナーがタイムを上げるのに適した方法でした。特に中高年ランナーの皆さんはピッチ増によるタイム短縮の可能性大! 速くなりたいランナー必読です。
春から実践! 速くなるダイエット×15
タイムを縮める上で、減量が効果的な手段であることに疑いはありません。ダイエットというと「美味しいものを食べるのを我慢しなければいけない」というイメージを持ちがちですが、「日々の習慣を少し変える、工夫するだけで減量できるテクニックはたくさんある」と、研究者で自己ベスト2時間46分の記録を持つ髙山史徳さん(34歳)は言います。髙山さん監修のもと「速くなるダイエット×15」を伝授します!
【特別インタビュー2本立て】
早大のランニングサークル「早稲田ホノルルマラソン完走会」出身、卒業後1年で9月の世界陸上マラソン日本代表まで駆け上がった小林香菜選手と、今年の箱根駅伝2区を日本人最高記録で走破、創価大を卒業した今春から実業団サンベルクスと契約を結びプロランナーとして活動を開始した吉田響選手にそれぞれインタビューしました。
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