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もしあなたが、習慣的にランニングを今後も続けていくとしたら、5年後、10年後、20年後…どうなっていくでしょうか?
研究者たちの研究論文を手掛かりにご案内しましょう。
18歳から100歳までの5万5000人(そのうち1/4にランニングの習慣あり)を15年間追跡調査し、ランニングと寿命の関連を調べた米国アイオワ州立大学の研究によると「ランナーはまったく走らない人に比べて、脳卒中、心疾患による死亡リスクが45%下がる」ことが分かっています。
「その恩恵は体重や飲酒、喫煙などの生活習慣を考慮しても、定期的に走り続けているランナー(平均6年間)ほど大きい」という結果が出たそうです。
気になるのはその練習量ですが、「週10km走るだけでも死亡リスクは30%低下する」というのです。
働き盛りの40~50代は忙しいもの。「30分以上走らないとトレーニングにならない」という人もいるかもしれませんが、1日10分を小まめに走る意識をもつだけでも、週10kmを達成できるのですから、健康面で大きな差がつくのです。
コロラド大学とハンボルト州立大学の研究チームは、トレッドミルでの酸素摂取量の測定実験で「運動しない20歳とランニングを6年以上継続している69歳は同等レベルの持久力である」ということを発表しています。
加齢による老化の影響が大きいのは、実は筋力低下よりもアキレス腱の柔軟性の低下(バネがなくなることでエネルギー効率が落ちる)です。
ランニングによって「弾む動き」が習慣化していることで腱の柔軟性が保たれて、効率的に身体を動かす能力が衰えないというそう。
同様の理由で「ランナーはウォーカーよりもエネルギー代謝が7~10%優れている」という結果も出ています。
走ることで反射神経や俊敏性を維持できることは、事故など突発的なアクシデントに対する人生での危機回避能力を磨いているともいえます。
※月刊ランナーズより抜粋
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