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【週刊ランナーズ】全日本大学駅伝優勝の神奈川大学
8年前の「箱根駅伝予選落ち」なくして今は語れない

2017年11月06日

「あって当たり前だった箱根駅伝が、挑戦できない対象となってしまった。もう2度とチャレンジが許されない4年生……その無念さを下級生に共有させることが、箱根への想いを更に強くする。それを今、しっかりと植え付けたいと思っている」
2009年10月17日に開催された「箱根駅伝予選会」、1997~98年に2連覇を果たした神奈川大学が18年振りに箱根駅伝出場の権利を失いました。その直後からの1年間、ランナーズでは同大学の大後栄治監督に原稿を執筆いただきました。連載初回に綴られたのが冒頭の一文です。

「今後どのような要素の練習が必要なのかを考えた。それはエースの存在の大きさである。『2区もしくは5区に、確実に区間上位で走れる選手がいる』という事実は他選手の『心のゆとり』を生む。選手のプレッシャーは、箱根駅伝の注目度の上昇とともに高まっているからこそ、心のゆとりの必要性も高まっているのだ(中略)。」
2010年1月2~3日に開催された第86回箱根駅伝、大後監督は予選で敗退した大学の選手で結成する「関東学連選抜」の監督として、運営管理車から全10区間を見届けました。その直後に綴ったのがこの一文です。

それから約7年が経過した2017年1月2日の箱根駅伝、神奈川大学は高校時代に無名だった鈴木健吾選手(現4年生)が各大学のエースが集う「2区」で区間賞を獲得しました。そして11月5日(日)の全日本大学駅伝では、実に20年振りの優勝を果たしました。

ランナーズでは、大後監督が綴る挑戦記を、2017年5月号(3月22日発売)から再び連載しています。「成功体験を捨てられず、なかなか自己否定をできなかった(11月6日の産経新聞)」という報道コメントの詳細が、選手のエピソード等とともに綴られたような内容です。
「大後監督の指導論や葛藤をもっと知りたい」「箱根駅伝をより面白く観戦したい」という方は是非、お手にとってみてください。

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鈴木健吾選手は夏に開催されたユニバーシアードのハーフマラソンで銅メダルを獲得している(写真提供/神奈川大学陸上競技部)
鈴木健吾選手は夏に開催されたユニバーシアードのハーフマラソンで銅メダルを獲得している(写真提供/神奈川大学陸上競技部)

(ランナーズ編集部 黒崎)


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