神野大地さんは、青山学院大学時代に箱根駅伝5区で区間新記録を樹立し、大学の優勝に貢献。「3代目山の神」として、知られるようになった。
卒業後は実業団コニカミノルタに入社し、その後プロランナーとして独立。スズキAC男子ヘッドコーチ・藤原新さんの指導を受けた時期もあった。 マラソンでは差し込み※に悩まされることが多かったが、オリンピック選考会のマラソングランドチャンピオンシップには第1回(2019年)、第2回(23年)とも出場。自己ベストは21年の防府マラソンでマークした2時間9分34秒だ。
プロランナーとして活動すると同時に、「現役の選手だからこそ伝えられることがある」と22年にRETO RUNNING CLUBを設立。市民ランナーに自身のノウハウを伝えている。23年12月には新設した実業団MABPマーヴェリックの選手兼監督に就任。25年に初出場した東日本実業団駅伝で6位に入り、今年のニューイヤー駅伝出場を果たした。
自身は脚の不調の影響もあってレースから遠ざかっているが、MABPマーヴェリックでは、市民ランナーにお馴染みのヤビツ峠約12㎞上り坂走を練習に組み込むなど、「異色の指導者」として手腕を発揮している。
※ランニング中に起こる脇腹の痛み
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今年の北海道マラソンで(写真/ Tatsuya Matsuzaki)
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神野大地さんが主宰するRETO RUNNING CLUBのメンバー5人にマラソン前の2カ月間をどう本気で過ごしたか聞いた。
意識が変わり2カ月でベスト5分更新!
昨年8月末から800mや1600mのインターバル走をよりハードな設定でするようになりました。周りのメンバーに刺激を受けて意識も変わり、10月までに20~30㎞を3回実施。普段の睡眠時間は4~5時間と短いのですが、レース前は6~7時間に増やしました。食事にも気を使うようになり、どんな成果が出るか楽しみでした。10月末の横浜マラソンではベストを5分以上更新する3時間40分57秒。2カ月でも頑張れば成果が出ると実感しました。
森田佑輔さん(43歳・3時間40分57秒)
グルテンフリーの食事で「いよいよレース」
昨年の神戸マラソンで3時間13分、さらに今年の東京マラソンで3時間10分の自己ベストが出ました。2カ月前からは実戦的な練習を増やし、本番3週間前に25~30㎞をマラソンペースで走るのが定番です。また、昨年からレース2~3カ月前はグルテンフリーの食事を徹底しています。すると胃腸の調子が良くなり、いい体調でレースを迎えられるようになりました。走り込んで仕上がってくるのが楽しいですし、この食事にすると「いよいよだな」と気持ちも高まります。
溝上奈緒美さん(48歳・3時間10分38秒)
「週末セット練習」が念願の2時間50分切りに効いた
昨年は中小企業診断士の試験を受けたため、10月末までは練習不足。11月のつくばは3時間16分でキツく、目標のサブエガは無理かと思いました。そこで12月から重視したのがLT走(閾値走)とロング走の週末セット練習。特に年末は3日連続で行うことも。走り込むごとに調子が上がってくるのを実感し、身体が絞れてくるのも分かりました。その結果、2月の別大で初の2時間50分切りをすると、東京、ソウルと3連続で自己ベストが出せました。
土本優作さん(41歳・2時間48分32秒)
ワクワク感が高まる3週間前からの定番練習
今年の勝田全国マラソンで初サブスリーができました。レース2カ月前からはマラソン向きの練習を増やし、最後の1カ月でさらに負荷を高めるイメージです。具体的には3週間前からレースペースの30㎞走、ハーフマラソン出走、10㎞テンポ走を週末ごとに入れていきます。この強度の高い練習を入れることでグッと調子が上がりますし、「レースが近づいてきた」とワクワクします。最後の1~2週間は「やれることは全部やる」という気持ちで禁酒やカフェイン断ちもしています。
市川貴洋さん(46歳・2時間59分28秒)
交代浴と禁酒で疲労抜き充実感のある2カ月間
普段から月間300㎞前後走っているので、2カ月前からは8㎞前後の閾値走を週1回行うなど質を重視するとともに、疲労抜きに力を入れています。ベストが出た今年の東京マラソンでは、約2カ月前から禁酒。また、週2~3回はサウナ施設で交代浴をし、睡眠時間も普段より1時間延ばすことを意識しました。好きなお酒が飲めないストレスはありましたが、「このおかげで本番の東京マラソンでは楽しく走れるはず」と思えて、充実感がありました。
塩谷祥加さん(32歳・3時間54分56秒)
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