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ランナーの悩みにランナーが回答するQ&Aコミュニティ「ランナーの知恵袋」。この中でアクセスの多かった人気項目をダイジェストでご紹介します!

【悩み解決!】フル開始5kmで頭がぼーっとして力が抜けてしまう理由は?

2018年1月15日

寒い中でフルマラソンに出場。開始5kmほどで急に頭がフワッとして、その直後にガクッと身体の力が抜けたような感じになりました。空腹感もあったので、持っていたスポーツ羊羹を食べて走り続けると、フワッとした感じも空腹感もなくなりました。ただいつもよりスピードに乗れず、目標ペースから5~10秒/km遅れる展開に。後半も踏ん張りが効きませんでした。朝食は、スタート3~4時間前、どら焼き1個、大福1個、バナナ1本、カロリーメイト2本を食べています。また、30分前にアミノ飲料ゼリー1本を補給しています。いつもより少なめ、早めの朝食だったのですが、これが原因でしょうか。 (トムパパ/40歳男性・フル完走7回、フルベストタイム3時間55分)

有酸素運動の場合、体脂肪を燃料としているのですが、その体脂肪に火をつけるには糖分が必要です。したがって、フルの場合最初の5kmは糖分がたくさん必要です。お腹いっぱい食べる必要もありませんが、炭水化物を中心に多くとる(レースの3日くらい前からカーボローディングを)ことで、ガス欠状態は防げます。また、いろんな面でスタートの最初の15分間は事故・故障が多発するので要注意といわれています。レースの雰囲気に呑まれていきなり飛ばさず、控えめなスピードで、後半に備えましょう。

糖の摂り過ぎで大量のインスリンが分泌され、低カリウム状態となって骨格筋が収縮力を失う、通称「大福餅症候群」(周期性四肢麻痺)ではないかと思います。また、糖分のコントロールが効かず、必要以上にすい臓が血糖値を下げてしまう「機能性低血糖」の症状も当てはまります。
朝食は「いつもより少なめ」ということですが、これでも多過ぎると私は感じます。
今回の例で行くなら、バナナとカロリーメイト1個程度にしておいて、あとは味噌汁とかゆで卵、チーズ等を摂っておけば空腹感も紛れますし、タンパク質、脂質も摂れてレース前のエネルギー補給にはよろしいかと思います。

寒くて待ち時間のエネルギーの消耗が早かったのかもしれません。もう少し腹もちが良いものを食べると空腹感が防げるのではないかと思います。具体的には、お赤飯のおにぎりは腹もちが良いことから自分は気に入っています。
また、どら焼き、大福など甘みが強いものはインスリンショックを起こしやすく、身体がだるくなってしまうこともあるので注意が必要です。食事のメニューに関しては、好みや胃腸の強さもあるので、何度か試して自分なりの勝負飯を探り出してみてください。

もし「エネルギー不足=低血糖」を疑われているなら、低血糖症状は末端から始まりますがいかがでしたか? 手指の冷感や小刻みな震え、握力低下が初期症状です。次に冷や汗や寒気、次にめまいやふらつき、軽い意識混濁と続いていきます。当日冷え込んでいてふるえに気づかなかったとしても、寒気を伴う冷や汗には多分気づくでしょう。

で、想定したのが低血圧(貧血)です。まずスタート前は身体が完全に冷えていたでしょうし、寒さで血管は収縮し、血圧は上昇します。スタートから5kmというと、身体がやっと運動モードに入ったばかりのころ。体温は徐々に上昇し、運動により血流がよくなり、筋肉も血管も柔軟性が戻ってくるタイミングだと考えられます。この状態では人間の身体は基本的に血圧は下降します。スタート前の上昇した血圧と身体が温まった状態での血圧下降で、体感的に「低血圧」のシグナルを出した(実際に低血圧だったかも)のでは? 

反対に高血圧による不調も考えられます。スタート直後、もしオーバーペースで飛ばしすぎると、無酸素状態になり、アドレナリンが分泌され血圧もさらに上昇。やがて有酸素運動の状態に戻り、落ち着いたらふらつきが解消された、とも説明がつきます。
ご自身の血圧について、普段・有酸素運動前後・無酸素運動前後とそれぞれの変動パターンを確認してみるといいと思います。血糖値については、健診でHbA1cという値を尋ねて医師に確認して頂き、異常がないかどうかを確かめるのがおすすめですよ。

レース当日の朝食にしては「量が少ない」「時間が遅い」ために、ハンガーノック(ガス欠)状態になったのではないでしょうか。私の場合は、始発電車に乗るようなレース当日の場合、4時半起床、駅までの道か電車内で、おにぎり2個、サンドイッチか菓子パン1個、お茶500mlが朝食の予定です。現地に8時過ぎに到着し、9時のスタートまでに着替えてストレッチ、ランニング、流しを数本してから、スポーツドリンク粉末1本かゼリーを1本、30分前に流し込みます。約3時間前半で戻る予定なので、スポドリを飲みながらレースを進めます。

体内に入った食事が血液で筋肉や脳に運ばれるまでに5~6時間かかると言われています。ですから、早めの朝食摂取で脳に栄養が行きます。「空腹感」というのは脳が作り出すものなので、脳に栄養が送られないと、いわゆるハンガーノック状態になります。症状はいろいろですが、一般的にはボーっとしたり、フラフラしたり、ものすごく空腹になります。脳はブドウ糖という砂糖の一種しか栄養として使えません。即効性を期待するなら、ブドウ糖のタブレットが販売されているので、それを持って走るといいですね。

また、レース前3日間はカーボローディング、いわゆる糖質(炭水化物)をいつもよりも多めにとっておくことも大事です。とくに走る時間が長い人ほど。レース中も10~12kmおきにゼリーや羊羹のような食べやすいものを口にするといいです。それから、カーボローディングと一緒に、ウォーターローディングをしておきましょう。炭水化物は水と一緒に身体に蓄積されるからです。基本的に一日に2Lと言われています。

高血糖→インスリン大量分泌→低血糖状態、が疑われますし、ナトリウムが明らかに足りていないようです。
タイムが4時間前後なら、レース中の補給は必須。「3時間前に食事完了」と本などで見ますが、それはアスリートがするもの。我々一般ランナーは大概レース中にも補給するので、いっそ1時間前に軽食するとか、スタート5分前にサプリを摂取したほうがマシではないかと。私はそれに加えて10km過ぎと25kmぐらいに炭水化物があったら足を止めてでも食べます。ハンガーノック、低血糖、高血糖、熱中症を避けるためには計画性が重要です。

前日夜の食事も影響していると思いますが、ご飯や餅、パンなどの主食となる炭水化物の不足ですね。どら焼き1個、大福1個などは朝食後に摂るの良いと思います。フルマラソンはゴール予定時間の5時間前まで食べろと聞きますので、私は朝食後、その時間までに何回かに分けて餅を食べるのをルーティンとしていますよ。

甘いものは急に血糖値を上げるので満腹感がありますが、腹もちはそれほどありません。僕は、お餅を6~8個食べて、1時間前におにぎりを食べます。大福しかなければあんこ抜きで食べます。
レース中に空腹感がやってくると、もう間に合いません。これまでの失敗レースは全部そうでした。なので早め、早めに補給を。最近はブドウ糖タブレットが手軽でいい感じです。
確かに羊羹も意外に食べやすくて重宝しています。ポケットにいろいろ入れていますと、次はどれにしよって楽しめますね(笑)。

わずか5kmで起きた身体の異変について、多くの推理とアドバイスが寄せられたこのテーマ。朝食といっても炭水化物なのか甘いものなのかでエネルギーの質が違うこと、開始5kmというエンジンかかりはじめの身体に予測される変化など、質問者さんも大いに納得するところがあったようです。燃料補給はレースに挑む身体づくりの仕上げ。見直すよい機会になりそうですね!





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