ランナーズonline

女性レースディレクターが語り合った「新興国のマラソン」 アジアロードレースフォーラム2025

2025年6月13日
中央がスコア・マラソン(マレーシア)のパトリシア・タンさん、右端がビエンチャン・マラソン(ラオス)のトゥーニ・セネヤコーンさん
中央がスコア・マラソン(マレーシア)のパトリシア・タンさん、右端がビエンチャン・マラソン(ラオス)のトゥーニ・セネヤコーンさん

タイで5月23日に「アジアロードレースフォーラム2025」が開催され、タイ、マレーシア、香港、インド、日本、ラオス、ネパール、台湾など16カ国から120人が一堂に会しました。

このフォーラムはアジア各国の大会主催者やランニング業界関係者が集まり、各国のランニング界の現状や大会の事例共有、最新のテクノロジー紹介、交流を通じて、アジア全体のランニング文化を発展させるための関係構築を目的として行われているものです。

「新興国におけるマラソン」をテーマとしたパネルディスカッションでは、マレーシアとラオスの女性主催者が登壇。7月にマレーシアのプトラジャヤで開催されるスコア・マラソンのCEOパトリシア・タンさんは、
「マレーシアでランニングが盛り上がってきたのはここ10年ほどのことです。今はハーフやフルを走る人も増え、フルは10~12大会が開催されています。私たちが開催するスコア・マラソンは2014年に始まり、19年に1万5000人を超えました。コロナ禍は減りましたが、昨年は2万4000人に増加。女性ランナーが増えており、40%を占めます。若年世代も増えており、25年は20代が25%となりました。ランナーの増加はコロナ後に増えたランニングコミュニティのサポートによるところが大きいと考えています」

ラオスで唯一のフルマラソンであるビエンチャン・マラソンやビエンチャン・ハーフ等を運営するEFG Laos 共同設立者のトゥーニ・セネヤコーンさんは、
「当社はラオス初の女性経営企業です。ロードレース運営に特化した会社で、オーガナイザーとしてランニングを愛しています。ビエンチャン・ハーフは2016年にスタートし、コロナ禍を経て、現在は4500人まで増えました。アジア新興国のランニングの現在は記録や勝負よりも、ファッション、カルチャー。私たちの市場はまだこれから成長していく段階です。ラオスの大会は80%が国内ランナー。日本を含め、もっと国外参加者を増やしていきたいと考えています」と語りました。


********


7月22日発売のランナーズ9月号では、独特の文化があるアジアの大会を紹介する特集「アジアを走ろう!」を掲載する予定です。




※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ11月号 9月22日発売!


100km→200kmでフルが30分速くなる
月間200kmの底力

ランニングアプリ「TATTA」ユーザー4748人のデータを分析して判明したのは、月間100kmから200kmに増やすとフルマラソンのタイムが30分速くなる! そして月間200km走破者の89.7%がサブフォー、66.4%がサブ3.5をしていました。
実践者の到達法を参考に、あなたも月間200km走破を目指してみませんか?

短期連載 100日間でサブフォー達成!
61~90日目の目標は「ハーフマラソンを徹底攻略」

今秋のフルマラソンに向け「100日間でサブフォー達成」を目指す企画。今号は「61~90日目の頑張りトレーニング」を解説します。
走るショップ店員がお勧めする「サブフォー達成シューズ」も必見です。

現代日本では必須!
「暑い秋」のレース対策

今や10月、11月でも晴れた日は20℃以上になることも珍しくなく、秋のレースでも暑さ対策は必須。本特集では、北海道大学陸上競技部の瀧澤一騎監督、マラソン完走クラブの中田崇志コーチらが指導や自身の経験をもとに「暑いレースでも当日快走するためのテクニック」を伝授します。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

「ランナーズonline」 一覧に戻る