![]() 日課の散歩をする深見さん(写真/軍記ひろし)
|
ランナーズで連載中のシニアランナーを紹介する「走って輝く人生100年時代」。今回は1月のいぶすき菜の花マラソンを7時間41分48秒でフィニッシュし、フルマラソン出場回数が150回を超える深見庫三さん(89歳)を取材しました。記事を一部編集して紹介します。
********
――46歳で走り始めたということですが、何がキッカケだったのですか。
「高校の陸上部にいた息子が『友だちが明日の大会に出られなくなったので代わりに出てくれない?』と言うので、5kmを走ったのが始まりです」
――結果はどうでしたか。
「最下位でした。悔しくてねえ。『明日から練習する』と決めました。息子に『いま頃、始めたって無理だよ』と言われましたが、1~2カ月で息子に勝てるようになりました」
――どのくらい練習をしていたのですか。
「朝3時に起きて夢中になって走っていました。1週間を通して毎日、30kmを走ったこともあります」
――82年の河口湖で初フルマラソンを経験してから順調に記録が伸びたのですか。
「マラソンの走り方が分かったので2回目でサブスリーです。56歳まで2時間50分台で走っていました」
――年齢を重ねて記録が落ちるのをどう受け止めましたか。
「本当に情けなくてねえ。3時間を切れなくなった時は、やる気がなくなりました。『どうして2時間台で走れなくなるんだろう』って。それまでは、後からゴールするラン仲間に『どうしてそんなにのんびり走っているんだ』なんて言っていましたが、いまは『先に行きます』と言われる側です」
――それでも大会に出ているのはなぜですか。
「大会出場が遠のいた時期もありました。走るのをやめた時期もあります。でも40~50代のラン仲間が目標に向けて走っている姿を見て、昔のような記録は無理だけど自分もまた頑張ろうと。ゆっくりでもいい、歩いてもいいと思ってやっています」
――何歳まで大会に出場し続けますか。
「大会に出られる体調なら、いつまででもやります。雑誌やテレビで取り上げられると仲間から反響があって。『オレはまだやっているぞ』というところを見せたい。知り合いに『あいつがまだやれているなら、オレもできる』と思ってもらえたらいいねえ」
――今後の目標は?
「もうしばらくは8時間以内でフルを完走したい。来年のいぶすきは、今年よりもう少し練習して10分速い7時間30分が目標です」
********
発売中のランナーズ7月号では、深見さんの経歴や現在の生活習慣など全文を掲載しています。ぜひご覧ください。
※こちらから記事検索ができます。
ランナーズ11月号 9月22日発売!
100km→200kmでフルが30分速くなる
月間200kmの底力
ランニングアプリ「TATTA」ユーザー4748人のデータを分析して判明したのは、月間100kmから200kmに増やすとフルマラソンのタイムが30分速くなる! そして月間200km走破者の89.7%がサブフォー、66.4%がサブ3.5をしていました。
実践者の到達法を参考に、あなたも月間200km走破を目指してみませんか?
短期連載 100日間でサブフォー達成!
61~90日目の目標は「ハーフマラソンを徹底攻略」
今秋のフルマラソンに向け「100日間でサブフォー達成」を目指す企画。今号は「61~90日目の頑張りトレーニング」を解説します。
走るショップ店員がお勧めする「サブフォー達成シューズ」も必見です。
現代日本では必須!
「暑い秋」のレース対策
今や10月、11月でも晴れた日は20℃以上になることも珍しくなく、秋のレースでも暑さ対策は必須。本特集では、北海道大学陸上競技部の瀧澤一騎監督、マラソン完走クラブの中田崇志コーチらが指導や自身の経験をもとに「暑いレースでも当日快走するためのテクニック」を伝授します。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。