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76歳でフルマラソン3時間26分の大学名誉教授 速さの秘訣は「年間350回の銭湯」

2025年5月29日
今年1月のいぶすき菜の花マラソンを走る外薗さん(写真中央/大会事務局提供)
今年1月のいぶすき菜の花マラソンを走る外薗さん(写真中央/大会事務局提供)

現在発売中のランナーズ7月号では、同号の別冊付録「全日本マラソンランキング」1歳刻みランキングで1位に輝いたランナーのうち47人の「速くなる習慣」を特集しています。ここではその中から、今年の別府大分マラソンを3時間26分17秒で完走し、76歳の部1位となった外薗幸一さんを紹介します。


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鹿児島国際大学名誉教授の外薗幸一さん(77歳)は、年齢を重ねても結果が出せる理由を「疲労を抜きながら走力を維持・強化する」自身のスタイルにあるといいます。「70代での過剰なトレーニングは老化を加速させる」との考えから、練習は週3回に絞っています。過去にマラソンランキングで2回1位になったことがあり、今も同年代にライバルのランナーがいます。
「ライバルたちは故障しがちなので、自分は疲労を溜めないようにしています。毎日走ると疲れが蓄積するので回数を絞る。故障を避けている分、走力の落ち幅が少ないんです」と語ります。

練習は朝食後、午前8時半から開始。涼しい時期は平坦なコースを100分ほどかけて20km走ります。暑い時期には木陰と涼風を求め、鹿児島国際大の裏にある錫山の舗装路で18km走るそうです。
「1回の走行距離を15〜20kmに設定し、休養日とのメリハリを意識しています。70代後半の今、フルマラソンの記録が年間で2〜3分落ちるのは許容範囲。その落ち幅をどれだけ小さくできるかが大切です」

トレーニング以外では、疲労回復を最重視。特に大きな役割を果たしているのが銭湯(温泉)です。
「鹿児島では、ほとんどの銭湯が温泉。近所の銭湯にほぼ毎日通っていて、年間350回以上になると思います。サウナとセットで1時間入り、心身の疲労をリセットしています」
マラソン歴は34歳から。初マラソンの延岡西日本マラソンで3時間5分、1986年の別府大分では2時間39分58秒を記録しました。50歳で多忙になり一時マラソンから離れましたが、68歳で復帰しました。
「18年間走っていなかった分、心身がすり減っていなかったのかもしれません。来シーズンも3時間30分切りを目指します。30km走を練習に取り入れるなど、試行錯誤していきたいですね」


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