オーストラリアのレースで先頭を走る澁谷さん(写真/Chris Gatt)
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ランナーズで連載中のフルマラソン2時間30分切り市民ランナーのトレーニングを紹介する「マイトレーニング」。今年3月の東京マラソンで2時間18分20秒の自己ベストをマークした澁谷宥介さん(32歳)の記事を一部編集して紹介します。海外駐在先のオーストラリアで走力を伸ばせた秘訣は「豪州式トレーニング」にありました。
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専門商社に勤務する澁谷宥介さん(32歳)は、最高気温が20℃を超えた今年3月の東京マラソンで2時間18分20秒の自己ベストを記録しました。昨年4月から赴任したオーストラリアで取り入れたのは、余裕度重視の豪州式トレーニングです。
澁谷さんは現地のランニングクラブの練習に参加し、地元の実力者たちとの練習を日々重ねています。「郷に入っては郷に従え」の考えのもと、それまでの追い込み型の日本式スタイルを見直しました。
澁谷さんが感じる豪州式トレーニングの特徴は、「1回の練習で力を出し切らないこと」。最大酸素摂取量を高めるようなスピード練習もほとんど行わず、30kmのマラソンペースでのペース走もしないといいます。「日本人は練習でやり切った感を求めがちですが、豪州式は腹八分目です」と澁谷さんは語ります。
毎週火曜の朝6時40分からは、芝生の430m周回コースで行われる現地クラブの練習会に参加します。メニューは週替わりで老若男女問わず毎回30〜40人程度が集まります。たとえば、マラソンペースの1200m(澁谷さんの場合はキロ3分15秒程度)、10kmペースの800m、5kmペースの400mを3セットこなします。つなぎのジョグもキロ3分40~50秒と緩めません。マラソンペースで2000m×4本の日もあり、どのメニューも30分以内に終了し、走行距離は8~9kmほどです。
木曜夕方には5000mを13分30秒で走るようなトップランナーたちとトラックで練習します。2000m(5分50秒)+300m(48秒)+1000m(2分50秒)を1セット走ります(トップランナーは3セット)。
赴任前は週2回のインターバルなどのポイント練習をほぼ全力でこなし、30km走もキロ3分20〜30秒で実施していました。そのため、現地の練習を初めて体験したときは「オーストラリアのトップランナーでも、トレーニングではこの強度か」と戸惑いもあったそうです。
現在の週間走行距離は100km前後で、月間走行距離は400km余り。日本にいた頃の月間550〜600kmからは大幅に減りました。しかし今は「このトレーニングが結果的に乳酸性作業閾値(LT値)付近での走りに繋がっているのでは」と澁谷さんは分析します。乳酸処理能力が高まり、ハーフマラソンペースが楽に感じられるようになったといいます。
「今年の東京は35kmまで余裕があった」と語る澁谷さん。「日本で練習していたら、今回の記録は出なかったと思います。今の追い込まない練習が自分にマッチしています」と話します。次のフルマラソンは7月のゴールドコースト。2時間17分切りを目指し、スピード強化を図りながら、豪州式トレーニングを継続する考えです。
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澁谷さんのより詳しい練習メニューは、現在発売中のランナーズ7月号で紹介しています。
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