![]() 臙脂色のサークルTシャツを着て走る早稲田ホノルルマラソン完走会のメンバー
(写真/小野口健太) |
23年度全日本マラソンランキング完走者で29歳以下の割合は14.3%でした。マラソン完走者の多くは中高年層が占める中、走る若者たちはどのようなランニングライフを送っているのでしょうか。ランナーズ5月号では総勢100人を超えるランニングサークル「早稲田ホノルルマラソン完走会(通称:ほかん)」のメンバー4人の座談会を取材しました。記事を一部編集してご紹介します。
早稲田大学を中心としたランニングサークル。週2回、皇居や代々木公園でランニングを行い、初心者から競技者まで幅広く在籍。4年時の卒業旅行でホノルルマラソンに出場するのが伝統となっている。サークルOGに25年大阪国際女子マラソン2位(日本人トップ)となった小林香菜選手(大塚製薬)。
横澤崇成さん(2年)
先進理工学部 電気・情報生命工学科。ランニング歴8年。元ボート部。フル3時間42分59秒
林 隼大さん(2年)
文学部 社会学コース。ランニング歴2年。元サッカー部。フル3時間24分12秒
小笠原 信さん(2年)
法学部。ランニング歴2年。元登山部。フル4時間5分29秒
花房 圓さん(2年)
創造理工学部 環境資源工学科。ランニング歴1年。神奈川県出身。元陸上部(短距離)100m13秒5
※いずれも早稲田大学に在学
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――ランニングを始めたキッカケを教えてください 。
花房 同世代はアイドルや韓国ドラマが好きだけど、私はあまりハマれなくて。身体も動かしたかったので、ランニングを選びました。ラクロスやテニスをやっている友だちもいたんですけど、道具や相手が必要なスポーツはハードルが高いなと感じて……。シューズとウエアがあればどこでもできるのがいいなと思って始めました。
小笠原 忍耐力を養いたかったのがキッカケです。僕は司法試験を目指していて、ランニングがそれに役立つのではないかと。最初は5kmの皇居ランも苦しかったのですが、続けているうちに走れる距離が延びていき、昨年はフルマラソンを完走することができました。試験の勉強をしていると、「本当に受かるのかな」と思う時もあるのですが、ランニングのようにあきらめず最後までやっていきたいと思います。
――日頃どのようにランニングを楽しんでいますか?
花房 週2回のサークル活動では、1周5kmの皇居を2周します。はじめの1周はキロ6分半から7分くらいでみんなと楽しく走って、2周目は自分のペースで。ランニングを始めた頃は、「私でも5km走れるんだ」と感動しました。慣れてくると走った距離をスマホのアプリで見て「今日何kmになってる!」とうれしくなりましたね。10km走れるようになると「私もちょっとはランニングしてるって言えるな」と自信がつきました。
林 僕はサークルに入ってから友だちと遊ぶ時、ランニングで企画を立てるようになりました。例えば、中央線沿いをひたすら走ったり、都内でまだ行ったことのないスポットへ走って行ったり。この前は小笠原と他2人のメンバーで東京から宇都宮までの約100kmを走りました。僕は50km走ったところで脚が痛くなって断念してしまったんですけど(笑)。途中の古河(茨城県)でメンバーと宿泊もして、いい思い出になりました。
――これまで大会を走ってみていかがでしたか?
林 昨年の北海道マラソンではサークルの臙脂色のTシャツを着て走りました。レース中、大学の卒業生やサークルのOBが声をかけてくれ、つながりを感じられたのがうれしかったですね。
横澤 僕は3回フルに出ていますが、大会の魅力にとりつかれています。これまで富士山、湘南国際、北海道を完走しました。将来的に47都道府県すべての大会に参加してみたいし、その土地の旅行もしたい。卒業してからも、日本中のマラソンを巡れたらと思います。
花房 私はフル未経験なのですが、今年の富士山マラソンは絶対に申し込もうと思っています。昨年はアルバイトの給料日を待っていたら、富士山マラソンのエントリーが過ぎてしまったんです……。今年は出場する前にハーフに出て、フルのために練習する予定です。
――普段ランニングに関する情報はどのように得ていますか?
林 YouTubeでランニング系のインフルエンサーの動画を見ることが多いですね。中でも三津家さんの動画は、特に参考にしています。
小笠原 僕は人づてに情報を聞くことが多いですが、インスタグラムを参考にすることもあります。レコメンドで初めて知る大会もあるので、そこから気になった大会をウェブで検索して、エントリーするかどうかを検討することもありますね。
花房 私も人づてに聞くことが多いです。まだフル完走が目標なので、自分から積極的に情報を調べるというよりは、サークルの活動中にメンバーと話しながら相談することが多いです。ランニングシューズを買う時も、ネットではなく実際にお店に行って、店員さんにすすめられたものを選ぶようにしています。
――ランニングを始めてご自身に変化はありましたか?
小笠原 今、司法試験に向けての勉強を進めているのですが、大学の講義を含め1日8〜10時間くらい法律の勉強をする中で気が滅入ることがあります。そんな時、ランニングをすると気持ちがリセットされて、勉強も捗るんです。
横澤 中学までは陸上をやっていたのですが、大学でランニングを再開してから不思議と朝型生活に変わりました。空いている時間で勉強や、ランニング以外の趣味の時間も持てるようになり、アルバイトの時間も増えました。今は新しいランニングシューズがほしいので、朝のスーパーと夕方の個別塾の2つのアルバイトで週15時間程度働いてお金を貯めています。
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万国共通「走る力は生きる力」
3月2日に開催された東京マラソンは約3万7000人が出走し、海外からの参加者は約1万7000人。2月24日の大阪マラソンには約3万2000人が参加し、海外からのエントリーは約6000人。世界各国のランナーにあなたにとっての「走る力は生きる力」をインタビューしてわかったことは、言葉や文化が異なっても、ランニングを通じて前向きな人生を切り開いていることは万国共通、ということでした。
40年連続サブスリー達成者に川内優輝がインタビュー
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