ランナーズonline

人工関節でも挑戦は続く! トレイルランナー・石川弘樹選手が語る新たな走り方

2025年1月21日

日本山岳耐久レース(長谷川恒男CUP)2連覇(2002~03年)やウルトラトレイル・デュ・モンブラン(UTMB)の日本人初完走などを果たしたプロトレイルランナーの石川弘樹選手が、アメリカのランニングシューズブランド「ALTRA(アルトラ)」と契約を締結。1月16日には都内で発表会が開かれました。

2017年から股関節の痛みに悩まされた石川選手は「臼蓋形成不全、変形股関節炎」と診断され、22年10月に人工関節手術を受けました。生まれつき股関節のかみ合わせが完全ではなかったため、軟骨がすり減ってしまったそうです。「人工関節になったら絶対走れないだろうと思っていましたが、人工関節でも100kmや100マイルを走っている女性がいたので手術に踏み切りました」と話します。

また、手術を経て新たな走り方を模索する中でアルトラのゼロドロップシューズ(※前足部とかかとの高低差がないシューズ)と接点が生まれ、契約に至ったとのことです。

「ゼロドロップシューズをはくことで身体の調子が良くなるのを実感しています。術後も最長40kmまで走れるようになりました。トップレベルで戦うのは厳しいですが、この身体でどこまで走れるようになるのか挑戦したい。ケガなく走り続けられる方法や、トレイルを走るだけでなく、山での遊びなどアウトドアスポーツとしての魅力も伝えていきたいです」(石川選手)

さらに、自身の経験を踏まえてランナーへアドバイスを送りました。

「ひざや股関節が痛いという人は日常生活や歩き方、走り方が痛みにつながっているかもしれません。私も以前は走る時に『前脚を出していく』意識でしたが、今は身体の真下で着地をして、後ろ脚の股関節を使いながら身体を動かすようにしています。例えば階段を上る時なども、右脚を上げる時に後ろ脚の股関節を軸にして動かすことで、右脚には力を入れずに上れるはずです」



※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ9月号 7月22日発売!


短期連載「100日間でサブフォー達成!」

8月1日から100日後は11月9日――全国各地で秋のフルマラソンが開催されます。いま、サブフォーを目指して準備を始めるには絶好のタイミング。本企画では、ランナーズでお馴染みの猪瀬祐輔コーチ監修のもと、「サブフォー達成を目指す100日トレーニングプログラム」を紹介します。100日後、笑顔でゴールを駆け抜けませんか?


偉業! 昨年度の達成者は80人
60代サブスリーを諦めない

2024年度全日本マラソンランキングでサブスリーランナーは過去最多の1万2339人、その中で60代は男女合わせてわずか80人。
偉業を成し遂げたランナーが語る「60代サブスリー達成の秘訣」「若者へのアドバイス」とは? 60代サブスリーを目指す人はもちろん、年齢を重ねても速くなりたい全てのランナー必読の内容です。

「苦しみの先にある栄光」

6月29日に第40回サロマ湖100kmウルトラマラソンが開催され、昨年に続き30℃を超える過酷な条件の中、1,952人が完走(完走率58.4%)。フィニッシュ時のランナーの表情やコメントは、ほぼ全員が充実感にあふれていました。
40年間で37回連続完走(コロナ禍で3回中止)の越智利国さんの手記、古くから大会運営に携わる2人の町長が振り返るサロマの40年を、ランナーの表情と共にお届けします。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

「ランナーズonline」 一覧に戻る