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ランナー上位1割の勲章 フルマラソン「サブ3.5」(3時間30分切り)を徹底分析

2024年8月22日

2023年度のフルマラソン完走者で3時間30分切り(サブ3.5)を達成したのは上位12.2%、つまり約8人に1人。別府大分マラソンの応募資格が得られ、愛媛マラソンやちばアクアラインマラソンなど大会によっては「アスリート枠エントリー」が可能となる「サブ3.5」は「アスリートの世界」に足を踏み入れる記録と言ってもよいかもしれません。

本日発売のランナーズ10月号ではフルマラソン「サブ3.5」を大特集。達成者や目標とするランナーへのアンケート、各種データや専門家の意見など様々な角度から徹底的に掘り下げています。

ここでは23年度の全日本マラソンランキング分析から「サブ3.5の価値」を様々な数字でご紹介します。


23年度サブ3.5達成者数は過去最多3万8672人

2023年度にサブ3.5を達成したのは、男性3万6125人、女性2547人、合計で3万8672人。いずれも過去最多であり、年齢別ランキングの集計を始めた2004年度のデータと比較すると、男性で約3.3倍、女性で約2.6倍に増加しています(グラフ参照)。一方、達成率(全完走者のうち何%がサブ3.5を達成しているのか)は12.2%(男性14.1%、女性4.2%)。04年度の15.1%(男性16.4%、女性8.1%)より低下しています。当時は制限時間6~7時間の大会が少なかったことが一因と考えられます。


女性サブ3.5は京大医学部合格並みの難しさ!?

下の表は、男女年代別にフルマラソンタイム3時間、3時間半、4時間を偏差値で表したものです。3時間半の全体平均は男性が61.61、女性が67.52。大学入試の偏差値に当てはめると、偏差値61は法政大学社会学部、偏差値67は京都大学医学部※。性別で比較すると、女性の3時間半は男性の3時間、女性の4時間は男性の3時間半と近しい偏差値となりました。
※出典:Toshin.com


フルマラソンのタイム偏差値


ランナーズ10月号ではアンケート結果の詳細や23年度男女最年長サブ3.5対談も掲載しています。ぜひご覧ください。



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練習変えずにフルが5分速くなる(?)
「ランナーよ、ピッチを上げろ!」

1月の大阪国際女子マラソンで日本人トップの2位に入り、世界陸上の日本代表に選出された小林香菜選手は1分間のピッチ数が220以上。取材を行うと、「ピッチを上げる」ことは市民ランナーがタイムを上げるのに適した方法でした。特に中高年ランナーの皆さんはピッチ増によるタイム短縮の可能性大! 速くなりたいランナー必読です。


春から実践! 速くなるダイエット×15

タイムを縮める上で、減量が効果的な手段であることに疑いはありません。ダイエットというと「美味しいものを食べるのを我慢しなければいけない」というイメージを持ちがちですが、「日々の習慣を少し変える、工夫するだけで減量できるテクニックはたくさんある」と、研究者で自己ベスト2時間46分の記録を持つ髙山史徳さん(34歳)は言います。髙山さん監修のもと「速くなるダイエット×15」を伝授します!

【特別インタビュー2本立て】

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