ランナーズonline

酷暑の練習を乗り切るポイントは「深部体温」(?)  コーチお勧めの走り方

2024年7月08日

暑い日が続いていますが、現在発売中のランナーズ8月号では猛暑を乗り切るためのトレーニング時間や服装のポイントなどを暑熱対策の専門家やサブスリー気象予報士が紹介しています。今回はこの企画から、暑熱環境下でのトレーニングに重要と言われる「深部体温」を昨年から専用デバイスで計測している中田崇志コーチ(44歳)が、どんな点に気を付ければ深部体温を上げずに走れるか解説した内容を抜粋して紹介します。


********


私は昨年の夏から深部体温を計測して走るようにしています。個人的な感覚では「38・9℃」を超えると明らかに体感的に走っていてキツくなってきます。そのため、夏場快適に走るにはいかにして深部体温を上げないかが重要です。様々なシチュエーションで走ることで分かった点を解説します。


①脱水状態は上がりやすい

よく夏場はこまめに給水するように言われますが、一度あえて走る前に水分補給を少なめにしてみました(真似しないでください)。すると、走り出して10分ほどで普段よりも明らかに体温が上昇、体感的にもキツく感じました。やはり水分量を多くしておくことが大切です。


②定期的に立ち止まって給水すべき

ほぼ同じ気温、湿度で20km程度走った時に立ち止まって給水するか走りながら給水するか比較したことがあります。走っているペースも同じでしたが、立ち止まって給水するとそのたびに深部体温が下がり、全体でも低い傾向でした(走りながら給水すると、深部体温が下がらなかった)。そのため、夏場にロング走やLSDをする場合は走りながらではなく、立ち止まって給水することをお勧めします。経験上、ゆっくりのロング走であれば立ち止まっても練習効果は変わりません。


中田コーチが21km走を実施した際の深部体温の変化。立ち止まりながら給水したが、そのたびに深部体温が低くなっている
中田コーチが21km走を実施した際の深部体温の変化。立ち止まりながら給水したが、そのたびに深部体温が低くなっている

③湿度が低い時間帯に走りたい

同じような気温でも湿度によって深部体温の上がりやすさはかなり異なりました。一度、あえてサウナスーツを着て走ってみた時もかなりのスピードで上昇したので、汗の蒸発しやすさが大きくかかわっていると予想できます。湿度の低い時間帯に、速乾性のある服装で走りましょう。

ランナーズ8月号では中田コーチがお勧めする具体的なトレーニング。暑熱対策の専門家が推奨する夏ランの服装なども掲載しています。ぜひご覧ください。



※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ7月号 5月21日発売!


ロンドンで人類初の2時間切りが誕生!
「驚異的ペースアップの裏側」

4月26日に開催されたロンドンマラソンで、ケニアのセバスチャン・サウェ選手が1時間59分30秒をマークし人類初のフルマラソン2時間切りを達成しました。この記録が実現した背景について、筑波大学の鍋倉賢治先生が科学的見地から分析。今後の記録更新に向けての注目点についても言及しています。また瀬古利彦さん、藤原新さん、吉田響選手ら識者もコメントを寄せました。

第22回全日本マラソンランキング

2025年4月から2026年3月の1年間、日本国内で開催されたフルマラソンの各種データをまとめた「全日本マラソンランキング」。対象大会数は108大会で過去最多でした(前年度92大会)。メインのコンテンツの「フルマラソン1歳刻みランキング」は各年齢上位100位を掲載。本誌に掲載の、ランキングで誕生した記録やストーリーをピックアップする「偉大な記録からほんわかストーリーまで 全日本マラソンランキングトピックス×18」特集も合わせてお読みください。

週一スピード走は月間走行距離100km増と同効果!
& プレイバックRUNNERS Since1976「継続できるスピード走」

今年、ボストンマラソンの参加者(2022年)を対象にしたトレーニング調査の結果が報告されました。それは「レース記録は、走行距離に加え “スピード練習の回数” と強く関連している」というもの。この研究を踏まえて、兵庫県立大学の森寿仁先生が春先からスピード走を実践することの有効性を解説します。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

「ランナーズonline」 一覧に戻る