ランナーズonline
RUNNERS ONLINE
|
暑い日が続いていますが、現在発売中のランナーズ8月号では猛暑を乗り切るためのトレーニング時間や服装のポイントなどを暑熱対策の専門家やサブスリー気象予報士が紹介しています。今回はこの企画から、暑熱環境下でのトレーニングに重要と言われる「深部体温」を昨年から専用デバイスで計測している中田崇志コーチ(44歳)が、どんな点に気を付ければ深部体温を上げずに走れるか解説した内容を抜粋して紹介します。
********
私は昨年の夏から深部体温を計測して走るようにしています。個人的な感覚では「38・9℃」を超えると明らかに体感的に走っていてキツくなってきます。そのため、夏場快適に走るにはいかにして深部体温を上げないかが重要です。様々なシチュエーションで走ることで分かった点を解説します。
よく夏場はこまめに給水するように言われますが、一度あえて走る前に水分補給を少なめにしてみました(真似しないでください)。すると、走り出して10分ほどで普段よりも明らかに体温が上昇、体感的にもキツく感じました。やはり水分量を多くしておくことが大切です。
ほぼ同じ気温、湿度で20km程度走った時に立ち止まって給水するか走りながら給水するか比較したことがあります。走っているペースも同じでしたが、立ち止まって給水するとそのたびに深部体温が下がり、全体でも低い傾向でした(走りながら給水すると、深部体温が下がらなかった)。そのため、夏場にロング走やLSDをする場合は走りながらではなく、立ち止まって給水することをお勧めします。経験上、ゆっくりのロング走であれば立ち止まっても練習効果は変わりません。
中田コーチが21km走を実施した際の深部体温の変化。立ち止まりながら給水したが、そのたびに深部体温が低くなっている
|
同じような気温でも湿度によって深部体温の上がりやすさはかなり異なりました。一度、あえてサウナスーツを着て走ってみた時もかなりのスピードで上昇したので、汗の蒸発しやすさが大きくかかわっていると予想できます。湿度の低い時間帯に、速乾性のある服装で走りましょう。
ランナーズ8月号では中田コーチがお勧めする具体的なトレーニング。暑熱対策の専門家が推奨する夏ランの服装なども掲載しています。ぜひご覧ください。
ランナーズ1月号 11月22日発売!
新提案! 年代とタイムで算出
あなたの「マラソン偏差値」はいくつ?
フルマラソンのタイムから年代・性別ごとに「マラソン偏差値」を算出! 男女別に各年代の偏差値70、65、60、55、50、45のタイムを一覧にして掲載しています。
「最近加齢で記録が低下してきた」という方のモチベーションアップに、年齢や性別が異なるランニング仲間との記録の比較として、ご活用ください。
「マラソン大会の応援」は人を元気にする!
ランナーズ編集部が実施したアンケートでは、大会でランナーを応援した1148人のうち88.1%の人が「元気度がとても上がった」もしくは「少し上がった」と答えました。
さらに「日常生活でよりアクティブになった」「精神的に前向きになった」と行動の変化を表す回答も。読めばマラソンの応援に行きたくなる本特集、ぜひご覧ください。
フルマラソンレース中の
「三大困った」(腹痛・脚つり・トイレ)を解決!
どんなに練習を積んでも、万全の準備をしても、なぜかトラブルが起こってしまうのがフルマラソンです。この特集では、多くのランナーが経験する「腹痛」「脚つり」「トイレ問題」に対し、コーチや専門家が事前の対策や当日の対処法を指南します。「トラブルなく快走したい」というランナー必見です!
本誌購入は年会費7800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&過去12年分の記事が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7800円の超お得なプランです。