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陸上部員たちと朝練習を行う都築稔さん(右端)
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近年、白熱する箱根駅伝出場権争い。その中でも、昨年の予選会19位で、本戦初出場を目指す日本薬科大学は、「学長」自らが陸上部の強化に携わるだけでなく、部員と一緒に朝練習を行うという、非常に珍しい大学です。
部員とともに走る学長は、都築稔さん(50歳)。東京大学で庭球部(テニス部)に所属し、卒業後はサントリーに就職。交際していた奥様が日本薬科大学を運営する都築グループの家系だったため、「寿退社」。結婚後は東京大学大学院農学生命科学研究科で博士課程を修了(農学博士)。2005年に日本薬科大学副学長となり、2023年から学長に就任しました。
同大学は2013年の陸上部創部に合わせて医療ビジネス薬科学科スポーツ薬学コースを設置、校内にクロカンコースを整備するなど体制を整えました。都築さんはこれらに中心的に関わり、時には部の指導者探しに奔走。留学生の勧誘に自らケニアも訪れています。
2003年のホノルルマラソンで初マラソンを経験(4時間26分)していましたが、本格的に走るようになったのはコロナ禍の2020年。部の成績が徐々に上向く中、「口を出すだけでなく一緒に走ろう」と朝練習に加わるようになり、以後は現在まで週3回程度参加しています。ペースアップする中盤以降に集団から離されてしまうこともありますが、「一緒に走ると選手のパーソナリティや調子が分かる」といいます。
すると、2022年の東京マラソンで3時間3分9秒の自己ベストを出し、今年3月の東京マラソンでは2時間59分24秒の初サブスリーを達成。自身の走りで部員たちへエールを送りました。
現在発売中のランナーズ6月号から、都築さんが綴る連載「走る学長 箱根駅伝への道」がスタート。どんな思いで、どのように部を支えているのか、ぜひお手に取ってお読みください。
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