近年はさまざまな成分が入ったエナジージェルが発売されている(写真/小野口健太、商品提供/ゼビオ株式会社)
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フルマラソンやウルトラマラソンの“本命レース”に挑むランナーの多くがエネルギー補給手段として利用しているエナジージェル。近年はさまざまな製品が登場し、含有成分もそれぞれに異なっています。エナジージェルを適切に活用すればタイムはもっと縮まるかもしれません。スーパースポーツゼビオあすと長町店(宮城)の岡部陽介さんに、ジェルを使う意味と選び方のポイントを解説していただきました。
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1月22日発売のランナーズ3月号では、現在発売されているエナジージェルの特徴や、含まれている成分、実際にランナーがジェルをどのように活用しているか、ジェル携帯に便利なレース用ウエアの紹介など、ランナーの“エナジージェル戦略”をさまざまな切り口から特集しています。
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ランナーズ12月号 10月22日発売!
さぁ、フルマラソン挑戦!
「30kmの壁」を突破する思考法
フルマラソン30km以降の失速を防ぐことは多くのランナーにとって永遠の課題。では、フルマラソンで失速しないランナーは何を考えてどんな行動をとっているのか。その理由を解明すべく、ランナーズ編集部はメールやSNSで「マラソンで失速しないランナー」にアンケートを実施しました。
失速しないランナーの分析に加え、スポーツ心理学研究者による失速対策法や運動生理学者による「失速しやすい条件」を解説。フルマラソンで快走したいランナーは必見です!
短期連載 100日間でサブフォー達成最終回
最終回の今号は「本番レース快走のために残り10日前から我慢すること×9」を解説します。
「直前まで練習を頑張りすぎる」「ドカ食いのカーボローディング」「宿泊先での長湯やサウナ」など、あてはまることはありませんか? サブフォー目標以外のランナーも参考になる内容です。
東京2025世界陸上競技選手権大会
ここが凄いぞ小林香菜選手!
東京2025世界陸上競技選手権大会が9月13日から21日に開催されました。
マラソンで女子の小林香菜選手(大塚製薬)が7位に入賞。小林選手は早稲田大学時代、「早稲田ホノルルマラソン完走会」というサークルに所属していました。サークル出身の元市民ランナーが世界陸上入賞にたどり着いた強さの裏側に迫ります。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
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私自身、フルマラソンから100kmのウルトラマラソンまで走っていますが、その際にはエナジージェルを使用しています。車にたとえればジェルの役割はガソリンと同じ。走り続けるためのエネルギー源です。
走力を問わず、すべてのランナーにジェルの使用を推奨します。トップ選手でさえ、ドリンクにジェルを入れて摂取していることは少なくありません。大会ではエイドで食べ物も提供されますが、例えばおにぎりは消化に2~3時間かかるのに対し、ジェルは摂取から10~15分で吸収されて効果を発揮します。うまくジェルを活用し、最後まで身体にエネルギーのある状態を維持してもらいたいですね。
ジェルはブランドだけでも30~40あり、その中で各社が複数の製品を出しているので100種類以上になります。疲労軽減が期待できるアミノ酸、覚醒効果のあるカフェイン、脚つり防止になるマグネシウム、ゆっくり消化できてお腹に負担のかかりにくいパラチノースなど、エネルギー以外の成分が含まれているものも多く、目的に応じて使い分ければタイム短縮に役立てられると思います。
もっとも、選び方について相談を受けた時は、まず「味で選んでください」と伝えています。どれだけ良い成分が含まれていても、ちゃんと摂取できなければ意味がありません。その上で、各自の悩みに合わせた種類を選ぶことが大切です。
おかべ・ようすけ
(スーパースポーツゼビオあすと長町店)
1989年生まれ、34歳。福島県出身。
学生時代はサッカー部で、入社2年目の2015年から走り始める。フルマラソンの自己ベストは2時間48分55秒。