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3つの最年長記録を保持している小口親司さん
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「全日本マラソンランキング」のデータから、あまり知られていない記録を紹介するこの企画。今回は、19年続くランキングの最年長記録にスポットを当ててみました。
2時間30分切り
・島田博行さん(56歳/2時間29分51秒/2022年度)
3時間切り
・森 茂さん(69歳/2時間59分14秒/2013年度)
3時間30分切り
・小口親司さん(80歳/3時間29分57秒/2016年度)
4時間切り
・熊本道夫さん(82歳/3時間58分27秒/2013年度)
・小口親司さん(82歳/3時間58分19秒/2018年度)
4時間30分切り
・小口親司さん(86歳/4時間7分4秒/2022年度)
完走
・上野山馨さん(93歳/6時間50分5秒/2018年度)
2時間30分切り
・弘山晴美さん(39歳/2時間29分50秒/2007年度)
・小﨑まりさん(39歳/2時間29分56秒/2014年度)
3時間切り
・弓削田眞理子さん(62歳/2時間52分1秒/2021年度)
※2020年度も62歳でサブスリーを達成
3時間30分切り
・橋本静代さん(70歳/3時間29分39秒/2015年度)
4時間切り
・中野陽子さん(76歳/3時間53分42秒/2012年度)
4時間30分切り
・中野陽子さん(81歳/4時間7分31秒/2016年度)
完走
・猪又佐枝子さん(88歳/6時間19分16秒/2022年度)
女子の最年長サブスリー(62歳)は弓削田眞理子さん。2020年度に出した2時間52分13秒は、マスターズのW60(60~64歳)の世界記録でもあります。大学3年生のときに初めてフルマラソンを走り、初サブスリーは58歳。2019年の下関海響マラソンでは、世界初となる60歳以上でのサブスリーを達成しました。
女子最年長サブフォー(76歳)の3時間53分43秒はW75(75~79歳)、最年長4時間30分切り(81歳)の4時間7分31秒はW80(80~84歳)のマスターズ世界記録です(※)。達成したのはいずれも中野陽子さん。70歳のときに走り始め、87歳となった今年の東京マラソンでも5時間49分44秒で完走しています。
男子では小口親司さんが3時間30分、4時間、4時間30分切りの3つで最年長記録を保持。75歳のときの記録は3時間43分36秒でしたが、息子で全日本マラソンランキング上位常連の秀哉さんがトレーニングをアドバイスするようになり、80歳では3時間29分39秒と記録を伸ばしています。
小口さんが取り入れたトレーニングの中には、筋トレや水中ウォーキングなどがありました。こうした「走る以外のトレーニング」により、筋力や脚力の低下を防いでいることは、他の最年長記録保持者にも共通している特徴です。男子最年長完走者の上野山馨さんは、両脚に1.5kgの重りをつけて毎日数千回のもも上げを実施。女子最年長完走者の猪又佐枝子さんは、トランポリンやダンスを行っていました。加齢に負けず、記録を目指すランナーの皆さんには、ぜひ参考にしてほしいポイントです。
※マスターズではM80の世界記録は4時間11分45秒となっていますが、これはグロスタイム。全日本マラソンランキングの4時間7分31秒はネットタイムです。レース自体はどちらの記録も同じ2017年の東京マラソンのものです。ちなみに、弓削田さんの最年長サブスリーの2時間52分1秒もマスターズの世界記録より速いタイムですが、こちらは東京・板橋Trial Marathonのネットタイム。世界記録は公認レースである大阪国際女子マラソン(グロスタイムのみ)の2時間52分13秒となっています。
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