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股関節に大きな故障を負ったことで、長い距離を走れなくなってしまった中島泰志さん(54歳)。
そのため「走り込まない」意外な方法でサブフォーを達成することになります。
札幌市の小児科医、中島泰志さん(54歳)は8年前、変形性股関節症のため人工関節にする手術を受けました。
負担を減らすため10km程度しか走れなくなり、しばらくフルマラソンは諦めざるを得ない状況に。
そこで始めたのが、関節に負担の少ない水泳とバイクを加えたトライアスロンでした。
激減したランニング量を、他の2種目がカバーしてくれたお陰か、3年後にフルマラソンに出てみたら、以前の記録を更新する4時間10分で完走。
思いがけずサブフォーを狙える走力になっていました。
サブフォーに挑戦してみたいけれど、股関節のことを考えると走り込みは難しい状況です。
そこで中島さん、量ではなくランニングフォーム改善で効率化を図ることにしました。
平日は「5kmジョグ」(キロ6分~5分40秒)で、フォーム改善の5つのポイントを意識しながら走りました。
・肩の力を抜き
・ヘッドポジションを上げ
・骨盤前傾させ
・腹筋(腹圧)意識
・股関節を先導させる動きにする
そして最後に100m程度流しを入れるのがポイント。
速いペースを少しでも体験することで、レースペースに対応できる身体にするためです。
週末はロング走といきたいところですが、走れても10km~20km程度。
そこで30km走の代わりに、自転車のローラー台練習を1時間ほど行い、その疲れた状態で翌日20km走を行うという代替トレーニングを何度か行いました。
こうして、月間走行距離80km~90km程度を半年間続けることで、昨年11月の福岡マラソンで3時間59分16秒で見事サブフォーを達成。
ランニング量が少なくても、走力を上げることができることを示してくれた中島さん、これから挑戦するランナーにこんなアドバイスをくれました。
「思い詰めてつまらなくなるのはもったいない。挑戦を楽しむことが一番大事だと思います」
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ランニング歴約20年。
北海道札幌市「すずらんクニック」小児科医。
8年前、変形性股関節症のため人工関節に置き換える手術を受けたことから、股関節への負担が軽いトライアスロンを始める。
3年間トライアスロンで体力と心肺機能を強化したことで思いがけずフルマラソンの記録が更新し、にわかにサブフォーを目指すようになる。
ランニング量を増やせないというハンデの中、工夫しながらトレーニングを続け、2022年の福岡マラソンで3時間59分16秒でサブフォーを達成。
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