ランナーズonline

駒澤大学が箱根駅伝で2年ぶりV 「考えさせる」指導で戦力アップ

2023年1月03日

第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(通称:箱根駅伝)は1月2日~3日、東京・大手町と神奈川・箱根町を往復する10区間217.1kmのコースで行われ、駒澤大学が10時間47分10秒で2年ぶり8回目の総合優勝を飾りました。昨年10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝と合わせ、史上5校目の「大学駅伝3冠」も達成しました。

駒澤大学は1区をトップから9秒差の2位につけると、往路は5人全員が区間4位以内にまとめて19年ぶりの往路優勝。復路は6区で1年生の伊藤蒼唯選手が区間賞の走りで差を広げ、7区以降も安定した継走で逃げ切りました。2位には中央大学が入り、前回王者の青山学院大学が3位に続きました。初出場の立教大学は18位でした。

勝因について駒澤大学の大八木弘明監督は「選手たちの『やるんだ』という気持ちと、層の厚いチームを作れたことだと思います。今まではエースに故障や体調不良が出るとチーム内で戸惑いが大きかったのですが、今回は(主力の)佐藤圭汰や花尾恭輔が体調不良で使えなくてもこれだけの結果を出せました」と分析しました。そして、「以前は私から一方通行の指導でしたが、6、7年前からは選手たちに問いかけ、自分で考えさせて練習を選択させる機会を増やしました」と指導方法を変えたことを明かしました。

昨夏のオレゴン世界陸上10000mに日本代表として出場した駒澤大学のエース・田澤廉選手は、12月上旬に新型コロナウイルスに感染しながらも23.1kmの最長区間である2区を区間3位で走破し、「状態を考えると納得のできるレースはできたので悔いはありません。往路、復路、総合と、完全優勝ができてうれしく思います」と話しました。

最優秀選手に贈られる「金栗四三杯」は4区で区間記録を更新した東京国際大学のイェゴン・ヴィンセント選手が受賞しました。



結果一覧

1位:駒澤大学 10時間47分11秒
2位:中央大学 10時間48分53秒
3位:青山学院大学 10時間54分25秒
4位:国学院大学 10時間55分01秒
5位:順天堂大学 10時間55分18秒
6位:早稲田大学 10時間55分21秒
7位:法政大学 10時間55分28秒
8位:創価大学 10時間55分55秒
9位:城西大学 10時間58分22秒
10位:東洋大学 10時間58分26秒
11位:東京国際大学 10時間59分58秒
12位:明治大学 11時間01分37秒
13位:帝京大学 11時間03分29秒
14位:山梨学院大学 11時間04分02秒
15位:東海大学 11時間06分02秒
16位:大東文化大学 11時間06分08秒
17位:日本体育大学 11時間06分32秒
18位:立教大学 11時間10分38秒
19位:国士舘大学 11時間13分56秒
20位:専修大学 11時間19分28秒
関東学生連合:11時間17分13秒 ※参考記録



※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ11月号 9月22日発売!


100km→200kmでフルが30分速くなる
月間200kmの底力

ランニングアプリ「TATTA」ユーザー4748人のデータを分析して判明したのは、月間100kmから200kmに増やすとフルマラソンのタイムが30分速くなる! そして月間200km走破者の89.7%がサブフォー、66.4%がサブ3.5をしていました。
実践者の到達法を参考に、あなたも月間200km走破を目指してみませんか?

短期連載 100日間でサブフォー達成!
61~90日目の目標は「ハーフマラソンを徹底攻略」

今秋のフルマラソンに向け「100日間でサブフォー達成」を目指す企画。今号は「61~90日目の頑張りトレーニング」を解説します。
走るショップ店員がお勧めする「サブフォー達成シューズ」も必見です。

現代日本では必須!
「暑い秋」のレース対策

今や10月、11月でも晴れた日は20℃以上になることも珍しくなく、秋のレースでも暑さ対策は必須。本特集では、北海道大学陸上競技部の瀧澤一騎監督、マラソン完走クラブの中田崇志コーチらが指導や自身の経験をもとに「暑いレースでも当日快走するためのテクニック」を伝授します。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

「ランナーズonline」 一覧に戻る