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ランナーズ11月号の表紙は「ウルトラニッポン」を証明した不屈の男たち

2022年9月16日
(写真/エルドレッソ提供)
(写真/エルドレッソ提供)

9月22日発売のランナーズ11月号の表紙を飾るのは、8月27日ドイツのベルリン・ベルナウで開催されたIAU100km世界選手権で個人金銀メダル、団体戦でも金メダルを獲得した日本男子代表選手です。
2大会連続金銀メダルを獲得し「ウルトラニッポン」の健在を証明しました。

今回は、2回目の100kmウルトラマラソン挑戦にして世界選手権優勝を果たした岡山春紀選手(コモディイイダ)を紹介します。
岡山選手は大学陸上部入部が許されなかった過去を持ちながら、ひとりで走り続け、「実業団選手」の立場を掴んだランナーです。

※写真右から準優勝の山口純平選手(6時間17分19秒・ELDORESO)、6位で100km世界記録保持者の風見尚選手(6時間21分43秒・愛三工業)、優勝した岡山春紀選手(6時間12分10秒・コモディイイダ)。


大学陸上部、実業団に断られても世界王者に「諦めず走ってきてよかった」

岡山選手は熊本県出身。市民ランナーの父親の影響で保育園の時から走り始めました。
中高と陸上部に所属し、大学は「箱根駅伝を目指して」関東の強豪、東京農業大学に進学しました。しかし、高校時代から故障が多かったため入部に必要なタイムがクリアできず、陸上部に所属することは認められなかったといいます。
「悔しさはありました。でも、高橋尚子さんの金メダルを見てから『マラソンでオリンピック出場』が一番の目標だったので、学生のうちからマラソンを走ろうと切り替えました」

1人で走るようになってからは川内優輝選手の練習を参考に、それまで1日2回練習していたのを1回に変えて、その分、一度に走る距離を長くしました。すると大学3年で走った初マラソンの佐渡トキマラソンを2時間37分16秒で優勝。新潟シティや熊本城でも優勝し、学生時代のベストは2時間22分45秒でした。

ランナーズ11月号では大学卒業後、「一般社員」として入社したコモディイイダでの競技生活、そして世界選手権の切符を手に入れ、世界王者になるまでを掲載しています。

最後は独走した岡山選手
最後は独走した岡山選手


IAU100km世界選手権

開催日8月27日(土)
場所ドイツ・ベルリン・ベルナウ
完走者数198人
男子優勝 … 岡山春紀(日本)6時間12分10秒
2位 … 山口純平(日本)6時間17分19秒
3位 … WIERSMA, Piet(オランダ)6時間18分47秒
女子優勝 … HOT, Floriane(フランス)7時間4分3秒
2位 … CHAIGNEAU, Camille(フランス)7時間6分32秒
3位 … JENNINGS, Caitriona(アイルランド)7時間7分16秒



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