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“ランニング甲子園”開催? 高校対抗で距離と歩数を競うイベントが初開催!

2022年9月15日

今年のオクトーバー・ラン&ウォークでは「高校対抗戦」を初開催。これは「高校」対抗で1カ月間の「平均走行距離」「平均歩数」を競うイベントです。9月5日時点で全国5139校のうち、3330校がエントリーしています(エントリー締切は10月31日)。
9月5日時点で36人がエントリーしている、静岡県立浜松北高校の卒業生、西尾茂さん(朝日新聞スポーツ事業部次長)が意気込みを綴りました。


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猛暑の夏が終わり、今年もランニングのハイシーズンがやってきた。涼しくなって走りやすくなり、久しぶりのレースに向けてトレーニングにも力が入っていく……。そんな時期のはずなのに、実はいまひとつ気持ちが乗ってこないというランナーも多いのではないだろうか。
この2年間、多くの大会が開催見送りになった。人間正直なもので、目標がないと自分に鞭を打てなくなる。心身ともに「自己ベスト」を狙える状態から遠のいてしまい、いま多くのランナーは、頭の中のかつての自分と闘っているのではないだろうか。あえて告白するならば、私もその一人である。

そんな私が、モチベーションを高めるキッカケになったのが、この「高校対抗戦」である。参加者の1カ月間の平均走行距離で高校別にランキング表示されるというこの企画は、世代を問わない〝ランニングの甲子園〟ともいえそうだ。上位を目指すなら多い月間走行距離が見込める少人数で参加すればよいのかもしれないが、企画の醍醐味はそうではなく、どれだけの卒業生で、どれほどの平均距離に至ったか、「距離と人数の掛け合わせ」で臨むところにあるように思う。
2年前に出身高校(静岡県立浜松北高等学校)の同窓会幹事をした際、静岡の母校から東京までの約250kmを襷でつなぐ駅伝を行った。すべての卒業生から参加者を募ると、当時29歳から64歳まで、65名から手が挙がり、6日間を経て見事襷がつながった。母校の名のもと、見ず知らずのランナーが世代を超えて結集する楽しさは格別で、卒業生に多くのランナーがいるという発見も新鮮だった。「高校対抗戦」でも、似た感動が得られそうだ。

ランニングに興味のあるすべての卒業生でこの企画を楽しむために、共通の目標は「月間走行距離で、全員が自己ベスト」と定めてみたい。タイムで「自己ベスト」を狙うことが難しいランナーも、母校の名を胸に、皆で月間走行距離の「自己ベスト」を目指すとなれば、思わぬスイッチが入るかもしれない。
途中経過によれば、私の母校は9月1日現在、ランニングの部のエントリー数で2位につけているようだ。甲子園で目にする名門校もベスト10入りしている。夢の対抗戦に心が躍る。10月は久しぶりに自分に鞭打つことになりそうだ。



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