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初回大会となった2013年高知龍馬マラソン
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現在発売中のランナーズ10月号では「さぁ、大会を走ろう!!」と題し、国内外の大会コラムを掲載しています。
今回は、来年2月19日(日)に開催が発表された「高知龍馬マラソン」について、大会アドバイザーを務める金哲彦さんが人気大会になるまでの経緯、大会による県民への効果について綴った一部を紹介します。
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コロナ禍になる直前の2020年2月まで、毎年10回近くフルマラソンを完走した。それらのなかでも特にお気に入りなのが坂本龍馬の仮装で走る「高知龍馬マラソン」だ。他ではできないことも、なぜか高知では恥ずかしくない。
ちなみに、仮装は大会側から要望されたものではない。初めて走った2016年大会のポスターに「駆け抜けよう1万人の龍馬たち」というキャッチコピーが書いてあり「きっと龍馬の仮装がたくさんいるに違いない」と単純に思い込んだのだ。
実際のレースで龍馬の仮装はほとんどいなかったが、沿道の幼児たちから受けた「りょうましゃん、がんばれ〜」の声援が気持ちよく、以来すっかり病みつきになった。そして、2017年大会からはアドバイザーとして深く関わるようになった。
「高知龍馬マラソン」は、県が中心となって主催する大規模市民マラソン大会として2013年に始まった。設立初年度のエントリーは3000人台。そして、ゲストとして初参加した2016年は8000人台にまで増加した。しかし、ポスターに掲げられた「1万人の龍馬」には届かなかった。
さて、龍馬マラソンがミッションである1万人に到達するにはどんな施策がいいか。アドバイザーとして事務局とマーケティング戦略を練った。
自治体が主催するマラソン大会の開催目的は大まかにいうと2つある。
ひとつは、住民の健康増進や活性化など地域にかかわるもの。そしてもうひとつが、地域外からのランナーを呼び込む観光&経済波及効果である。
私は、このふたつのバランスをうまくとりながら地域の特性を最大限に生かすことがマラソン大会成功の必須条件だと考えている。
そして、龍馬マラソンでは県外からのランナーを増やすより、高知県民のエントリーを促すことが先ではないかと判断した。当時、走っている人はまだ少なかったが、元来陽気でお祭り好き。マラソンのポテンシャルが高いと判断したのだ。幸い、大会運営や広報は県庁の事務局単体ではなく、高知新聞、高知放送などの地元メディアが一体となっている強みがあった。
結果、2017年大会のエントリーは1万人を突破。「1万人の龍馬たち」のミッションは達成され、2020年2月までの4年間は「1万人」で安定推移した。
元々走っていなかった県民が地元にできたフルマラソン完走にチャレンジし、それがキッカケで走り始めたというニューカマーランナーも大会を彩っている。
実際「龍馬マラソンができてから、とにかく走っている人が増えた」と県民の多くが感じている。
「高知龍馬マラソン2023」のエントリーは、9月16日(金)20時から先着順にて。
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