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ミトコンドリアは速筋線維よりも遅筋線維に多く含まれています。
そのためジョグのような有酸素運動中心のトレーニングで増やすことができます。
しかし、そればかりだと、最初は増加していっても、そのうち頭打ちになってしまいます。
そこで提案したいのは、速筋線維のミトコンドリアを増やすトレーニングです。
フルマラソンで主に使われるのは遅筋線維ですが、それだけでは42.195kmは走り切れません。
30kmを過ぎてからのように、遅筋線維が疲労すると、身体は速筋線維も動員するのです。
では具体的に何をすればよいのか?
速筋線維が動員されるスピード、つまりフルマラソンのレースペース以上のスピードで走ることです。
といっても、1000mを何本も全力で走るようなきついトレーニングを行う必要はありません。
ある研究によると、全力に近いペースで1分程度のランニングを数回、これを定期的に繰り返すことで、速筋線維(正確には中間筋線維と呼ばれている、遅筋線維的な性質を持つ速筋線維)のミトコンドリアが増えるというデータがあります。
ジョグしているときでも、調子がよいと感じたら、少しだけフルマラソンより速いペースで走ってみてください。
ほとんどジョグしかしていないランナーほど、ミトコンドリアを増やし、タイムを伸ばせる余地も大いにあります。
ところでミトコンドリアが増えると、体内の乳酸濃度は低くなります。
乳酸は糖をエネルギーに変えた際に生成されるものですが、ミトコンドリアが増えると脂肪を使う比率が高まり、乳酸が出にくくなります。
なおかつ、乳酸自体もミトコンドリアで使われやすくなるため、結果として体内の乳酸濃度は下がるのです。
※月刊ランナーズより抜粋
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