ランナーズonline

ハーバード大の医師が大絶賛 ボストン式サブスリー達成法とは?

2022年8月03日
今年のボストンマラソンで力走する榊原さん
今年のボストンマラソンで力走する榊原さん

本誌7月号でボストンマラソンのレポートを執筆してくれたハーバード大学関連病院医師、榊原醸さん(40歳)は、2021年の渡米後に現地のクラブ「B.A.A(ボストン体育協会)ランニングクラブ」に加入。2時間46分だったマラソン自己ベストを1年間で2時間28分3秒まで伸ばし、クラブのトレーニングを「ものすごく効果が高い」と絶賛します。
現在発売中の9月号ではそのノウハウを大公開! 今回はその一部を紹介します。
サブスリーを目指すランナーは必見です。

※「B.A.Aランニングクラブ」
世界最古のマラソン「ボストンマラソン」を毎年のメインレースとし、約200人の会員が在籍。
昨年10月のボストンマラソンでは33人(男性26人、女性7人)がサブスリーを達成。


気温差50℃で生まれた感覚で走るスピード走

クラブのチーム練習は週2回行われており、平日がインターバル走やテンポ走(ペース走)、週末がロング走という流れは日本のランニングチームと大きく変わりません。
その中でも特徴的なのが、スピード走の設定タイムがなく、「10km走の努力感」「5km走の努力感」などと主観的な強度でペースを指示されていることです。
これによってランナーは自身の調子に応じたスピードで走ることができ、確実に練習を積み重ねることができるといいます。
この練習方法のもとになっているのは「速くなるのは身体が回復している時」という考え方です。
クラブのコーチによると、ランナーは練習で身体に刺激を入れるが、走っていない時に身体が回復して走力がアップするため、回復が間に合わない「強すぎる刺激(全力走)」を入れるのは非効率。身体の回復がしっかり行われる、ゆとりのある練習を継続することが最も大切だといいます(一般的にサブスリーを目指すランナーはスピード走を全力で行う傾向にあるという)。
この背景にはボストンの気候も関係しています。真夏は38℃まで気温が上がる一方、冬はマイナス20℃まで下がることもあります。
それゆえ、同じペースで練習をしても時期によって強度が大きく変わり、無理にペースを守ろうとすると身体への負荷が大きくなります。そこで行き着いたのが主観的強度を元にしたトレーニングなのです。


現在発売中のランナーズ9月号では「ボストン式ロング走」や榊原さんの手記を掲載しています。

※こちらから記事検索ができます。

ランナーズ9月号 7月22日発売!


短期連載「100日間でサブフォー達成!」

8月1日から100日後は11月9日――全国各地で秋のフルマラソンが開催されます。いま、サブフォーを目指して準備を始めるには絶好のタイミング。本企画では、ランナーズでお馴染みの猪瀬祐輔コーチ監修のもと、「サブフォー達成を目指す100日トレーニングプログラム」を紹介します。100日後、笑顔でゴールを駆け抜けませんか?


偉業! 昨年度の達成者は80人
60代サブスリーを諦めない

2024年度全日本マラソンランキングでサブスリーランナーは過去最多の1万2339人、その中で60代は男女合わせてわずか80人。
偉業を成し遂げたランナーが語る「60代サブスリー達成の秘訣」「若者へのアドバイス」とは? 60代サブスリーを目指す人はもちろん、年齢を重ねても速くなりたい全てのランナー必読の内容です。

「苦しみの先にある栄光」

6月29日に第40回サロマ湖100kmウルトラマラソンが開催され、昨年に続き30℃を超える過酷な条件の中、1,952人が完走(完走率58.4%)。フィニッシュ時のランナーの表情やコメントは、ほぼ全員が充実感にあふれていました。
40年間で37回連続完走(コロナ禍で3回中止)の越智利国さんの手記、古くから大会運営に携わる2人の町長が振り返るサロマの40年を、ランナーの表情と共にお届けします。



本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!

「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。



※こちらから記事検索ができます。

「ランナーズonline」 一覧に戻る