今年のボストンマラソンで力走する榊原さん
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本誌7月号でボストンマラソンのレポートを執筆してくれたハーバード大学関連病院医師、榊原醸さん(40歳)は、2021年の渡米後に現地のクラブ「B.A.A(ボストン体育協会)ランニングクラブ」に加入。2時間46分だったマラソン自己ベストを1年間で2時間28分3秒まで伸ばし、クラブのトレーニングを「ものすごく効果が高い」と絶賛します。
現在発売中の9月号ではそのノウハウを大公開! 今回はその一部を紹介します。
サブスリーを目指すランナーは必見です。
※「B.A.Aランニングクラブ」
世界最古のマラソン「ボストンマラソン」を毎年のメインレースとし、約200人の会員が在籍。
昨年10月のボストンマラソンでは33人(男性26人、女性7人)がサブスリーを達成。
クラブのチーム練習は週2回行われており、平日がインターバル走やテンポ走(ペース走)、週末がロング走という流れは日本のランニングチームと大きく変わりません。
その中でも特徴的なのが、スピード走の設定タイムがなく、「10km走の努力感」「5km走の努力感」などと主観的な強度でペースを指示されていることです。
これによってランナーは自身の調子に応じたスピードで走ることができ、確実に練習を積み重ねることができるといいます。
この練習方法のもとになっているのは「速くなるのは身体が回復している時」という考え方です。
クラブのコーチによると、ランナーは練習で身体に刺激を入れるが、走っていない時に身体が回復して走力がアップするため、回復が間に合わない「強すぎる刺激(全力走)」を入れるのは非効率。身体の回復がしっかり行われる、ゆとりのある練習を継続することが最も大切だといいます(一般的にサブスリーを目指すランナーはスピード走を全力で行う傾向にあるという)。
この背景にはボストンの気候も関係しています。真夏は38℃まで気温が上がる一方、冬はマイナス20℃まで下がることもあります。
それゆえ、同じペースで練習をしても時期によって強度が大きく変わり、無理にペースを守ろうとすると身体への負荷が大きくなります。そこで行き着いたのが主観的強度を元にしたトレーニングなのです。
現在発売中のランナーズ9月号では「ボストン式ロング走」や榊原さんの手記を掲載しています。
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さぁ、フルマラソン挑戦!
「30kmの壁」を突破する思考法
フルマラソン30km以降の失速を防ぐことは多くのランナーにとって永遠の課題。では、フルマラソンで失速しないランナーは何を考えてどんな行動をとっているのか。その理由を解明すべく、ランナーズ編集部はメールやSNSで「マラソンで失速しないランナー」にアンケートを実施しました。
失速しないランナーの分析に加え、スポーツ心理学研究者による失速対策法や運動生理学者による「失速しやすい条件」を解説。フルマラソンで快走したいランナーは必見です!
短期連載 100日間でサブフォー達成最終回
最終回の今号は「本番レース快走のために残り10日前から我慢すること×9」を解説します。
「直前まで練習を頑張りすぎる」「ドカ食いのカーボローディング」「宿泊先での長湯やサウナ」など、あてはまることはありませんか? サブフォー目標以外のランナーも参考になる内容です。
東京2025世界陸上競技選手権大会
ここが凄いぞ小林香菜選手!
東京2025世界陸上競技選手権大会が9月13日から21日に開催されました。
マラソンで女子の小林香菜選手(大塚製薬)が7位に入賞。小林選手は早稲田大学時代、「早稲田ホノルルマラソン完走会」というサークルに所属していました。サークル出身の元市民ランナーが世界陸上入賞にたどり着いた強さの裏側に迫ります。
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