![]() |
健康や長寿のための食事と言ったとき、何かを食べることを思い浮かべがちですが、最近では「食べないこと」こそ有効であることが分かってきました。
30年ほど前、自由に好きなだけ食べ物を食べさせたサルと、摂取カロリーを通常の70%に抑えたサルを比較した実験が行われました。
結果は後者の、食事制限をしたサルのほうが、生活習慣病などで亡くなる数が少なく、前者の3分の1という結果に。当然、平均寿命も長くなりました。
これは人間に近い動物であるサルだけでなく、ほかの生物でも摂取カロリーを抑えたほうが寿命が長くなるというデータが出ています。
これらの違いはどこから来るのでしょうか?
実は摂取カロリーを制限することで「長寿遺伝子」と呼ばれている遺伝子に作られるたんぱく質が増えることがわかっています。
そしてこのたんぱく質がミトコンドリアを増やす働きがあるのです。
1日の摂取カロリーの70%だと、通常2000kcal摂取している人だと1400kcal程度になります。
油をあまり使わない料理に変更するだけで、結構減らすことができますが、さすがに毎日ではきついという人もいるでしょう。
最近では1日だけ、カロリー摂取を30%に抑えるだけでも効果があることが分かってきました。
そこでおすすめなのは、週末などに行う「プチ断食」。
平日はカロリー制限せずに普通に食事をして、週末は朝食を野菜ジュースや紅茶だけにし、昼食、夕食を軽めにとって、1日の総カロリーを30%に抑える。
こういうプチ断食実践者からは、体調がとても良くなったという話をよく聞きます。
ただしエネルギー摂取が極端に落ちるので、ランニングをする日は避けるようにし、故障で走れないとき、体調を整えたいときなどに、タイミングを考えてやってみるといいでしょう。
また走る際にも、トレーニング効果を考えるなら、ランニング前にはなるべく食べ物はとらないほうがよいでしょう。
身体をエネルギー枯渇状態にすることで、ミトコンドリアは脂肪を燃料としてエネルギーを生み出しやすくなります。
もちろんロング走やレースに出るときは、走る前にしっかりと食べておくことが重要です。
※月刊ランナーズより抜粋
※こちらから記事検索ができます。
ランナーズ12月号 10月22日発売!
さぁ、フルマラソン挑戦!
「30kmの壁」を突破する思考法
フルマラソン30km以降の失速を防ぐことは多くのランナーにとって永遠の課題。では、フルマラソンで失速しないランナーは何を考えてどんな行動をとっているのか。その理由を解明すべく、ランナーズ編集部はメールやSNSで「マラソンで失速しないランナー」にアンケートを実施しました。
失速しないランナーの分析に加え、スポーツ心理学研究者による失速対策法や運動生理学者による「失速しやすい条件」を解説。フルマラソンで快走したいランナーは必見です!
短期連載 100日間でサブフォー達成最終回
最終回の今号は「本番レース快走のために残り10日前から我慢すること×9」を解説します。
「直前まで練習を頑張りすぎる」「ドカ食いのカーボローディング」「宿泊先での長湯やサウナ」など、あてはまることはありませんか? サブフォー目標以外のランナーも参考になる内容です。
東京2025世界陸上競技選手権大会
ここが凄いぞ小林香菜選手!
東京2025世界陸上競技選手権大会が9月13日から21日に開催されました。
マラソンで女子の小林香菜選手(大塚製薬)が7位に入賞。小林選手は早稲田大学時代、「早稲田ホノルルマラソン完走会」というサークルに所属していました。サークル出身の元市民ランナーが世界陸上入賞にたどり着いた強さの裏側に迫ります。
本誌購入は年会費7,800円「ランナーズ+メンバーズ」がお勧め!
「ランナーズ+メンバーズ」は毎月最新号が自宅に届く(定期購読)だけでなく、「デジタルで最新号&2011年1月号以降が読み放題」「TATTAサタデーランが年間走り放題」「会員限定動画&コラム閲覧可」のサブスクリプションサービス! 年会費7,800円の超お得なプランです。
※こちらから記事検索ができます。